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ノートパソコンと資料を抱えて準備室に逃げ込んだ。
川島先生がいたら聞けないから、数学の先生は聞いたんだ。
コーヒーが冷めてしまって、新しく入れ直した。
佐｢あべちゃーん、お待たせ｣
佐久間がダンス着にパーカー姿で入って来た。
阿｢佐久間、家からその格好で来たの？｣
佐｢車だし、部活しか予定ないもん｣
阿｢寒くなかった？大丈夫？｣
佐｢あべちゃんあっためて｣
佐久間を抱きしめると、少し体が冷たい。
阿｢また屋根を開けてきたんだ｣
佐｢桜見たいし｣
阿｢ひざ掛けにくるまってなよ｣
佐｢うん｣
お見舞いの時にみんなからもらったひざ掛けを、佐久間の肩にかける。
佐｢あべちゃん、お弁当どうぞ｣
佐久間がリュックから渡してくれた。
阿｢ありがとう、お弁当作り大変？｣
佐｢んーん。あべちゃんの好きな物考えながら作ってたから楽しかった｣
阿｢佐久間嬉しいよ｣
佐｢あとね、これも｣
佐久間が今度は水筒を取り出した。
阿｢水筒？｣
佐｢佐久間さん特製スープだよ｣
水筒がほんのりと温かい。
阿｢これ半分こで飲もう｣
佐｢あべちゃん寒がりさんだから。嬉しい？｣
阿｢うん。嬉しい。俺のために作ってくれただけで、胸がいっぱいだよ｣
佐｢にゃはは。一緒に食べよ｣
お弁当の蓋を開けると、卵焼きとたこさんウインナーに小さなハンバーグ。たこさんにはごまで目がついてる。
水筒の中身は、コーンと卵のとろみがある中華スープだ。
阿佐｢いただきます｣
卵焼きがしょっぱい味付けだ。
佐｢あべちゃん、こーじの卵焼きで泣いてたからさ、しょっぱいほうが好きでしょ｣
阿｢うん。実家はしょっぱかったね｣
佐｢のえちゃんの作る卵焼きって甘いじゃん。なんであべちゃんに合わせないんだろ｣
阿｢俺も話したことないよ｣
川島先生なら俺の好みに合わせてくれるのに、なんでかな。
スープはコーンの甘さにとろみでまだ温かくてて、ほっとする味だ。
阿｢佐久間、全部うまい｣
佐｢えへっ。褒められると嬉しいでやんす｣
阿｢ありがとね。愛妻弁当だよ｣
佐｢愛しか入ってないよ｣
阿｢佐久間、キスしよ｣
佐｢うん｣
佐久間の唇に口付ける…
佐久間との甘いキス…。
俺には佐久間が甘いから、卵焼きはしょっぱい方が合ってる…。
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雲外桃天(プロフ) - ゆうさん» 雪だるまさんに必要なのは9人の顔と名前を覚えてもらうことですね。今回の舘様の露出は、世間に舘様という呼称を浸透させたと思いたい。（願望）昨夜の先輩の曲、さっくんのダンスが光ってました。基礎にバレエがあるのがよくわかります。何度も繰り返し見てます。 (2020年10月15日 0時) (
レス) id: f51f04739e (このIDを非表示/違反報告)
雲外桃天(プロフ) - ryolinzuさん» マイノリティが間違いでマジョリティが正義とは思ってないのですが、少しずつ緑さんはマジョリティ側になってしまって、それは危ういことだなと。ご都合主義で書けない性格なので、この小説のマジョリティは変えたくないんです。憂鬱ってマイノリティの意味もあります。 (2020年10月15日 0時) (レス) id: f51f04739e (このIDを非表示/違反報告)
雲外桃天(プロフ) - ryolinzuさん» 欠点って言葉で悩ませてしまいましたね。次の更新と次のお話で書く予定なのですが、リアリティを追求しているのに、マイノリティばかりなのはおかしいなと、改めて思いまして。この小説の中では、緑さん達がマジョリティなんです。なので、そこを次で書きますね。 (2020年10月15日 0時) (レス) id: f51f04739e (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - そうなんですよー！でもやっぱり９人全員の見分けは中々つかないみたいです‥。 わー！さっくんの良さが他のグループの人にも伝わるの嬉しいです！ 阿部ちゃんが佐久間くんの取り扱い説明をしてるのがすごくすきでした！！！ (2020年10月14日 23時) (レス) id: 5ef125b1f9 (このIDを非表示/違反報告)
ryolinzu(プロフ) - 欠点って言われるトコが、気になってしまって。私が感じたことがある引っかかりは伏線だろうし、この小説の欠点って・・・。数学の先生が何を投げかけてくれるのか待ってますね。読み手から見れば欠点じゃないかもしれないし。この小説大好きですから。いつもありがとう (2020年10月14日 23時) (レス) id: cd12b45917 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雲外桃天 | 作成日時：2020年10月9日 8時
