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川島先生の車が着いたのは、都内の高級住宅地。
落ち着いた雰囲気の街並みの奥に、ガラスと木造の一軒家。
ガラスから漏れる明かりが温かい。
手前には薔薇のアーチの小路。小路の手前に、黒字に金文字でfleur de lis とユリの紋章の看板。
知らなかったらここがお店だと気づけない。
川「車を停めてきますね」
阿「お願いします」
2人で店の前に降り立った。
佐「ここ?ここお家じゃないの?」
阿「佐久間、看板あるからここだよ」
川島先生が戻って来て、先に入る。
石畳の小路の周りにも小さな薔薇が咲き乱れている。
彫刻が刻まれた大きな木製の扉。ユリの紋章のドアノッカーを川島先生が2回叩く。
扉が開き、しょっぴーが顔を出した。
渡「お前らおっせーよ!」
川「お招きいただきありがとうございます」
阿「遅れてないけど?」
佐「あべちゃん、それ待ってたってことだよ」
…。
中に招かれると、大きなシャンデリアが見える。
黒い絨毯に木製の机とテーブル。色味が抑えられて上品な雰囲気だ。
渡「もう、あいつら来てるからよ」
佐久間が駆け寄って、立ち上がるひーくんに飛んで抱きつく。
ひーくん、いいな…。
ふっかも立ち上がって「待ちくたびれて顔がでかくなったぞっ!」って笑ってる。
2人もスーツだ。ひーくんは仕事でもスーツなんだろう。
大きな肩幅に細身のシルエットが似合ってる。
ふっかはネクタイ緩めてる…。
阿「待たせてごめんねー」
佐「あべちゃんが俺の写真いっぱい撮るから」
岩「俺もスーツのさっくんと撮る!」
2人で撮影会が始まった。
川島先生は、しょっぴーに手土産を渡してる。
俺も渡して、1人で食うなよって付け足した。
渡「舘様あとで来るからさ、適当に座って」
適当に座るって、どうしよう。
佐久間はひーくんの横の誕生日席に座る…。
ひーくんの対面に俺が座り、俺の横に川島先生。川島先生の対面はふっかだ。
阿「2人ともスーツ似合ってるね」
深「久しぶりに着たわっ」
岩「俺は毎日着てるけど…こいつネクタイ締められないの」
深「言うなよっ」
佐「俺、小学校の卒業式から着てないや」
みんなでスーツの話をしていると、舘様としょっぴーが来た。
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雲外桃天(プロフ) - ryolinzuさんコメントありがとうございます。何度でもどうぞです。感想聞けるのが嬉しいです。甘々7割を目指してます。ゆり組さんあまり書けなかった。赤さん料理してるので。そのうちにk先生の家に料理しに来るはずです。またフラグ立てた...。いつも感謝です。 (2020年7月9日 15時) (レス) id: f51f04739e (このIDを非表示/違反報告)
ryolinzu(プロフ) - しまった。先走ってしまった。まだまだ2人の甘々ターンですよね?でも、ゆり組リアルも楽しみなんで、どうかお願いします! (2020年7月9日 14時) (レス) id: cd12b45917 (このIDを非表示/違反報告)
ryolinzu(プロフ) - ゲーム内とリアルが交差して、どんどん交じり合っていく感じ。今回も素敵だったなぁ。読む度に、ますますハマっていってしまいます。コメント書きすぎかなと思っていますが、書かずにはいられず・・・。すみません。次回はゆり組なんですね。楽しみです! (2020年7月9日 14時) (レス) id: cd12b45917 (このIDを非表示/違反報告)
雲外桃天(プロフ) - ryolinzuさん» ryolinzuさんいつもコメントありがとうございます。最初から?!長かったですよね…。ありがとうございます。彼には今後もカササギの立場なのでご安心ください。いつも感想楽しみにしてます。 (2020年7月8日 16時) (レス) id: f51f04739e (このIDを非表示/違反報告)
ryolinzu(プロフ) - 魔法使いの秘密。読後、シリーズ最初から読み返して「これって、こういう事だったのか」と思いながら、読ませていただきました。k先生に対する見方が少し変わった気がします。書いてくださって、ありがとうございます。キャラの掘り下げかたに脱帽。お疲れさまでした。 (2020年7月8日 12時) (レス) id: cd12b45917 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雲外桃天 | 作成日時:2020年7月5日 22時