桃色の指先と翡翠の憂鬱 7

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阿「佐久間、歯を磨いて来ていい？」

佐「んーん。」

…。連れて行くか。

佐久間を抱っこして、自分の部屋の洗面所へ。

洗濯機の上に座らせて、歯を磨いて顔を洗った。

阿「佐久間、何か飲む？」

佐「…スポドリ」

キッチンに連れて行って、キッチンの作業台に座らせる。

冷蔵庫から出して、口移しで佐久間に飲ませる。

少し表情が和らいだ。

阿「一緒に寝る？」

佐「…抱っこ」

昨日と同じように、ベッドで抱っこする。

佐久間に布団をかけて、布団越しに背中をトントン。
寝ないと熱が下がらないよね…。

すぐに寝息が聞こえてきた…。

スマホを見て来週の予定を確認。
スマホで出来る仕事をやらないと。

また寝言で…あべちゃんって言ってる。
可愛いなぁ…。

佐久間の体はまだ熱い…。

額を触ると汗をかいてる。そろそろ熱が上がりきったかな。
布団を毛布に変える。

次に起きたら着替えさせないと。


佐「…あべちゃん」

阿「起きた？ 」

佐「…うん」

阿「熱測っていい？」

佐「…うん」

熱は38.2℃…少し下がってる。

阿「汗かいてるから、着替えよう」

佐「…うん」

だいぶ佐久間の抱っこに慣れてきた。
ソファに座らせて着替えさせる。

阿「少し食べられそう？」

佐「んーん。」

阿「お弁当食べてもいい？」

佐「…うん」

ダイニングで佐久間を抱っこしたまま、お弁当を食べる。

阿「佐久間、なにか欲しいものは？」

佐「…あべちゃんの抱っこ」

阿「今してるけど…」

佐「…ずっとしてて」

佐久間可愛い…。はぁ…天使の抱っこならずっとしてるよ。

スポドリを冷蔵庫から出してベッドに持って行く。

阿「佐久間、スポドリ飲む？」

佐「…のむ」

口移しで飲ませても、口を離さない…。

少しづつ元気戻ってきたかな…。

また佐久間を抱っこで寝かせる…。
佐久間の心臓の音が胸に響く…。

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