桃色の指先と翡翠の憂鬱 6

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阿部ちゃん先生とリョウの落差って言われてもな…。

佐久間の誕生日会だし、やるしかないのか。

阿「ちょっと待って、切り替えてくる」

自分の部屋に戻って、スーツを着る。
これ着ないと阿部ちゃん先生は出来ない。

何か問題…。天文学で行くか。

川島先生のリビングに戻るとスーツ姿にどよめき。

阿「2-B担任、阿部亮平です、担当は物理」

阿「今から問題出します、本気で解かないと、お前らバカバレちゃうからね」

佐「あべちゃん、なんの問題？」

阿「佐久間、黙って」

阿「問題、星には明るさによって等級があります、これを見かけの等級と言いますが、一般的に一等級と呼ばれる星はいくつあるでしょうか」

深「問題もわからん」

阿「深澤うるさい」

舘「2個」

阿「舘様少ない」

渡「その問題今考えたの？」

阿「渡辺、もっと難しい問題にしようか？」

照「ってか、どういうこと？」

阿「岩本静かに」

阿「お前ら、回答以外の発言多いな」

阿「俺の授業を邪魔して楽しんでんの？」

阿「舘様以外、次の授業までに天文学のレポート提出。出さないものは、夏休み課題を倍にします。レポートの質問は受け付けるが、夜中に送ったら小テスト追加」

深「リョウ！なんだよ、それ」

阿「川島先生、深澤だけ、英語の課題も追加で」

渡「リョウ、さっくんとはどういう関係ですか？」

阿「それに答えてなにか意味あんの？」

照「さっくんのことどう思ってるの？」

阿「個人的な感情を話す理由がない」

阿「私生活についての質問は一切受け付けない」

佐「あべちゃん、俺のこと好き？」

阿「佐久間、後で準備室においで」

はぁ、こんなもんで許して…。

康「これやこれ、俺らが見たのわ！」

目「さっくんいないと、もっと目つきも怖かったっす」

ラ「リョウが怖い…」

阿「川島先生、そろそろいい？」

川「阿部先生、おつかれさま」

着替えて来よう。これは俺の戦闘服だ。
これ着て佐久間の誕生日は、先生での参加になっちゃう…。

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