桃色の指先と翡翠の憂鬱 6

修学旅行編【2日目】＊続き ページ1

佐久間を抱きあげて、スマホを取りに行く。
抱いたまま、ベッドに座る。立ってられない。

阿「おまたせ、ごめんね」

深「いいよ、忙しいんだろっ」

佐「さっくん抱っこして忙しいんだよねー」

佐久間うるさい

阿「どう？」

深「んー、問題ないよ、めめの評価は上がったし」

あの件じゃないなら、こいつのことね。

阿「さっくん、ふっかと話す？」

佐「この部屋狭くなった…お前…もしや…」

それ電話でもするのね。

ふっかの笑い声がしてる。

あべちゃん、はいってスマホ渡された、切れてるし…。

佐久間にはめめから聞いたと誤魔化した。
だって、さっくんのためってバレちゃうから。

佐久間、川島先生放置してると角生えるよ…。


佐「ギター弾くあべちゃんかっこよくてドキドキした」

阿「また弾こうか？」

佐「うんっ」

阿「今度実家に取りに行くね」

佐「あべちゃんの歌に合わせて踊りたかった」

阿「佐久間の検査が終わったらね」

佐「はーい」

阿「佐久間降りて」

佐「やだ」

今日はいつになく甘えてくるな…。

阿「佐久間、覚悟しろっ」

佐久間の脇腹をくすぐる。

あ、あっ、ずるいっ！俺も反撃！！！

逆にくすぐられて、2人でじゃれ合った。

ふぅ…疲れて終わる…。やっと離れた。


阿「佐久間、ちゃんと話して」

佐「んー、あべちゃんがかっこよくて、離れるのが怖かった…」

佐久間可愛い…。

阿「ギター弾くのは佐久間の前だけにするから安心して」

佐「うんっ」

また抱きついてくる、今日は離すの無理かな…。


川「佐久間、ルームサービス何かいる？」

佐「お！食べたいのあったんだよ！」

すぐ離れる佐久間…。食べ物に負けた…。
…川島先生、助かった。

佐「のえちゃん、これ、フルーツの盛り合わせ！」

佐久間、それすごく高いやつ…。

川島先生の魔法だからいいか。


フルーツを食べて満足したらしい…。眠そうな佐久間。

佐久間とやりたいことあったけど明日にしよ。

阿「佐久間、部屋戻る？ここで寝る？」

佐「寝ていいの？」

川「朝の点呼、先生たちだからね」

佐「あ、そっかぁ、一緒に戻ればいいねー」

佐「んーのえちゃんと寝るー」

俺じゃないの…。川島先生にほっぺにキスして抱きしめられてる。

1人でゆっくり眠れるから良しとしよう…。


【2日目 fin.】

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