桃色の指先と翡翠の憂鬱 6

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ふわふわな金髪の佐久間の頭を撫でる。

小声で佐久間に、外を見てご覧って教える。

ここから暫く海岸線沿いを走って日本海側が見える。

チラッと見たけど、また膝枕に戻った…。
俺の膝枕が勝ったらしい。やった。

みんなでクイズ大会をやってるけど、佐久間は参加しない。
普段なら大声で張り切るのに…。

元気になったら後ろに戻らないといけないからか。

テンション高くて楽しいことが大好きなのに、俺の側を選んでくれたんだね。佐久間可愛い…。

また佐久間に小声で伝える。
明日の函館はグループ関係ないから俺と川島先生でいこ？

いくって小さく答える。

学校にいる時は毎日必ず2人の時間あったもんね…。
寂しくなるのも無理ないか。

佐久間は寝たみたい。俺も佐久間と寝よう…。


目が覚めると佐久間が俺の手を握ってる。
寝ながら俺の手を探したのか…。

そろそろ着くから静かな後ろの生徒を起こさないと。


阿「もうすぐ着くよー」

阿「ホテルに着いたら荷物を部屋に置いて、すぐに大食堂ね」

阿「食べたら函館山に行くよ。夜だから上着か中に着るもの持って来るように」

阿「函館山のロープウェイの最終は22時、乗り遅れたら下山に1時間、必ず最終までに乗ること」

阿「乗り遅れたら、スマホ没収！嫌なら英語と物理の課題。」

阿「班長、部屋の確認よろしく」


俺の膝枕で寝る佐久間を起こす。おきねー。

ホテルに着いて、みんなが降りる。
起きない佐久間…これ狸寝入り。

みんなが降りてから、耳元で佐久間愛してると囁いた。

目を輝かせて起きた…。

阿「佐久間、夕飯食べ逃すよ…」

阿「おいで、行かないと」

ちゃんと川島先生の荷物を降ろす。

阿「佐久間、班長だからしっかりね」

急いで部屋に入り、入口に荷物を置く。

川島先生は先に大食堂行ってる。追いつかないと…。

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