桃色の指先と翡翠の憂鬱 53

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佐｢あべちゃん、待ってたでやんすよ｣

阿｢ごめんごめん。ゲームなにする？｣

照｢今、夏のイベントやってるから、一緒にやらない？｣

真｢さっくんやりたがってたよね｣

佐｢うん。夏のあのイベ好き｣

阿｢佐久間はイベントならなんでも好きじゃん｣

佐｢ぶー。あべちゃん、それは言っちゃダメ｣

照｢リョウ、ビールもらってもいい？｣

阿｢持ってくる。さなぴーも飲む？｣

真｢俺が取ってきます。さっくんの隣どうぞ｣

佐｢えー。あべちゃん隣？｣

照｢さっくん顔と言うこと合ってないよ…｣

阿｢俺が隣で悪かったな｣

佐｢にゃは。どうぞ。さなぴーのぬくもり付きです｣

阿｢佐久間のぬくもりがいいな｣

照｢真夏に何言ってんだか…｣



佐久間が用意してくれた携帯ゲーム機を持って、布団に寝転んだ。

真夏でもエアコンが効いた部屋では、毛布にくるまるのが俺の定番。



枕にゲーム機を乗せて、ゲームにログインした。

阿｢ふっかオンラインだよ？｣

照｢あいつはほぼいるから｣

真｢ビールどうぞ｣

阿｢ありがとう。置いといて｣

真｢飲まないの？｣

阿｢後で飲むよ｣

照｢じゃ、俺がもらっとく｣

佐｢ひかる、飲みすぎないでね｣

真｢ふっかさんから、通話の通知来てるけど…｣

照｢無視で｣

佐｢出なくていいよ｣

阿｢2人が出ないから、さなぴーなんでしょ。スピーカーにしてね｣

俺ではなくて、真田くんに掛けて来たことがちょっとショックなんだけど。



深｢よっ。ゲームするなら俺も参加したいっ｣

佐｢4人だから、ふっかは大丈夫でーす｣

照｢大丈夫でーす｣

深｢おいっ｣

真｢俺、見てるよ｣

阿｢さなぴー、俺が抜けるって｣

深｢いや、あと3人集めてやんよっ｣

佐｢よろしくー｣

照｢よろしく｣

深｢今、しょっぴーと通話してて、めめもさっきまで一緒に話してたから3人確保｣

真｢3人仲良いよね｣

深｢まぁなっ｣

阿｢ふっか、もう調べてないの？｣

深｢ん？あぁ。追うのやめた。人の恋路を邪魔するのは俺の仕事じゃない｣

照｢だから言ったじゃん、大事にするなって｣

佐｢どーゆーこと？｣

阿｢生徒と先生の交際疑惑が出ただけ｣

深｢リョウ、のえさんにも言ったけど、俺はこれが嫌がらせとか悪意に満ちたものなら、俺は内部告発した方を追いたい｣

照｢内部告発者は保護されるべき｣

深｢そうじゃないって｣


ふっかとひーくんの意見が対立してる。

ひーくんがうちに来たのは、争いを避けるためなのか。

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