桃色の指先と翡翠の憂鬱 48

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照｢さっくん、こっち｣

スーツにサングラス姿のひーくんが、出発ロビーのベンチの前に立ってた。

4人掛のベンチにSnow Manのみんなが集まってる。

めめとラウとこーじと舘様が座って、その前にひーくんとふっかとしょっぴーが壁を作って立ってる。




佐｢ひかるーー｣

ひーくんに駆け寄るかと思ったけど、繋いだ冷也の手を握ったままだ。

深｢大声出すなって｣

渡｢さっくん、元気だね｣

舘｢ごきげんよう｣

康｢さっくん、いよいよやな｣

佐｢ねー。この日が待ち遠しかったよ｣

川｢僕も壁になりますよ｣

照｢のえさん、サングラスで威嚇しといて｣

川｢はい｣

川島先生が胸ポケットからサングラスを取り出して掛けた。

金髪にサングラス…、怖い人みたい。



ラ｢さっくん｣

佐｢ラウーー｣

佐久間が近付いて、ラウの膝の上に座った。

ラ｢さっき、めめとバレちゃってごめんね｣

佐｢んーん。忙しいのに来てくれてありがとう｣

目｢仲間っすから｣

佐｢にゃはは。めめもありがとう｣

渡｢なんか、さなぴーの時とみんな雰囲気違くない？｣

舘｢涙のお別れだったよね｣

深｢さっくんらしいというか、これもありだなっ｣

佐｢ニューヨークなんて、近い近い｣

照｢さっくんまだ入らなくて平気？｣

佐｢のえパパまだだもん｣

ラ｢俺、挨拶したいんだよね｣

佐｢なんで？もうすぐ来るよ｣

ラ｢プレゼント用意してるって空港に来るか、昨日電話で聞かれたの｣

佐｢プレゼント？｣

目｢ラウ、なんだろって、気にしてた｣

康｢俺らに聞いたってわかるわけないのに、うるさくって夜しか寝られへん｣

渡｢すごそう｣

川｢大したことないですよ｣

阿｢如恵留知ってるの？｣

川｢いえ。期待させるだけさせて、何度も失望させられてますから…｣




深｢ラウ、これやるよっ｣

ふっかがバッグからお菓子のチョコを取り出した。

照｢ふっか、それ俺の｣

ラ｢ありがとう｣

舘｢それふっか経由でひかるにあげたの俺なんだけど…｣

佐｢わかった、ラウルータンの兄弟じゃない？｣

ラ｢そのいじりまたやるの？｣

目｢ラウルータンと一緒に寝てるじゃん｣

康｢ニューヨークに行った俺らの思い出や…｣

舘｢さっくん、俺と翔太で行くから案内してね｣

佐｢はっ。国王の案内ならいつでも｣

渡｢涼太、まだスケジュールの調整出来てないから｣



ニューヨークにゆり組で行くんだ…。

パリに新婚旅行に行って、次はニューヨークか、羨ましい。

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