桃色の指先と翡翠の憂鬱 48

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佐兄｢紫音が起きる前に帰るね｣

大｢お兄さん、お土産｣

佐兄｢ありがとうございます｣

川｢お兄さん、ありがとうございました｣

川島先生が丁寧に頭を下げて、お兄さんも頭を下げた。

佐兄｢のえちゃん、あなたのおかげで、大介は好きなことをやれてます。ずっとお礼が言いたかった。ありがとう｣

川｢いえ…｣

川島先生の目が潤んでる…。



佐兄｢あべちゃん｣

阿｢はいっ｣

いきなり呼ばれて声が裏返ってしまった。

あべちゃんの呼び方、佐久間に瓜二つ。

佐兄｢あべちゃん、大介の笑顔の原動力ですね。あべちゃんの笑顔で白飯3杯いけるって大介が言ってました｣

阿｢はい…｣

佐｢お兄ちゃん、それ昔の話｣


佐兄｢のえパパ、大介をよろしくお願いします｣

川父｢任せておけ｣

川島先生のお父さんとはがっちりと握手を交わした。

最後に頑張れよって佐久間の頭を撫でてから、佐久間のお兄さんは帰って行った。



佐｢お母さん、紫音ちゃん来るなら教えてよ｣

佐母｢ふふっ。来るって聞いたらうるさいから｣

佐父｢俺は知らなかった…｣

阿母｢赤ちゃん可愛かったですね｣

阿父｢さくママありがとう｣

佐母｢嫁姑で干渉したくないから、息子に頼んだの｣

阿母｢さくママ、優しい｣



パ｢家族って良いね…｣

佐｢うん。3人で結婚して家族いっぱい増えたよ｣

川父｢パトリックも家族だぞ｣

パ｢Thank you.｣

川｢ルークもいるし、ニューヨーク楽しみだね｣

佐｢うん｣

阿｢パトリック、天ぷら食べないの？｣

パ｢中身わからない｣

阿｢ごめん。説明はお寿司だけだったね｣

川｢パトリック、僕が説明するよ｣




川島先生がパトリックの隣に座って、説明してる。

佐｢卵？｣

阿｢佐久間、それはナスのこと｣

佐｢英語わかんない…｣

阿｢困ったら、のえパパかパトリックに電話して通訳してもらいなね｣

佐｢うん。のえちゃんにも頼る｣

川｢佐久間、あと、斗真にもかけていいからね｣

佐｢とーまちゃんもいたか。余裕余裕｣

川父｢さっくん、ルークは英語でしか指示を聞かないぞ｣

佐｢まじか…｣

阿｢ルークと仲良くなるために、英語勉強しようね｣

佐｢ルークちゃんのためなら、覚えられる｣



佐久間の動物への愛で、英語覚えられるかな…。

ルークが日本語を覚える方が先だったりして。

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