桃色の指先と翡翠の憂鬱 43

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照｢浜に降りる？この先にもう1つあるよ｣

川｢本来なら、海水で清めるんですよね？｣

照｢川島先生詳しいね｣

川｢はい｣

階段を降りて、浜辺に出た。

佐久間が波打ち際まで近づいて、波と遊んでる。



深｢あそこ？｣

照｢うん。龍宮社｣

手水舎で清めて拝殿へ。

狛犬ではなく、狛蛙だ。


佐｢ここもかえるさん｣

照｢ね。可愛い｣

深｢は？｣

真｢ふっかさん、蛙嫌い？｣

阿｢縁起が良いのに…｣

照｢狛龍もいるはずなんだけど｣

佐｢探そう。見つけた人は、お昼ご飯ただね｣

川｢それ、僕が見つけたら大問題だよ？｣

阿｢いいよ。俺が払う｣

みんなで拝殿の回りを探す。

ぱっと見た感じ、狛犬と狛蛙しかいない。


照｢いた｣

佐｢どこ？｣

照｢さっくん、抱っこ｣

佐｢うん｣

佐久間が抱っこされて、塀の上から覗いた。

佐｢いた！これ背の高いひかる有利じゃん｣

深｢なんか隠せれてるなっ｣

真｢ここ、岩本さんいないと来ないね｣

川｢龍が玉持ってるのはデフォルトなんだね｣

佐｢いでよ！シェンロン！｣

阿｢7個ないから、出ません｣

照｢さっくん、ここも御朱印貰えるから｣

佐｢うん。貰おう｣


ここまで足を伸ばす人は少なくてすぐに貰えた。

御朱印って待ち時間があるんだな。

これをずっと集めてるひーくんは、忍耐強い…。


佐｢ひかる、ここで終わり？｣

照｢うん。次は外宮ね｣

深｢やっと伊勢神宮行けるのか｣

川｢お伊勢参りを徒歩でしてた時代は大変でしたね｣

阿｢ふっかは無理だね｣

深｢俺はネット神社でいいやっ｣

真｢今回、岩本さんが来てくれて、正式な参拝って感じ｣

照｢ありがとう。俺、1度来たことあるけど、内宮と外宮逆に回って後悔したからね｣

佐｢ひかるが？｣

照｢警備の応援だったから、仕方なくね｣

川｢その警備とは？｣

照｢まぁ、うん。言えないけどニュースにはなったね｣


ニュースになるほどの人物か。

想像はつく。伊勢は日本の神様の中心だから。

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