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もたもたとした泡が厄介なカフェラテをぐっと飲み干して、早急に洗い場へと向かう。今日はもう閉店したのだから片付けを済ませてさっさと帰ろう。


「……身を固める、なぁ」


彼女がフリーだと分かった今、ずっと目を逸らし続けていた感情がやたらと主張をしてくる。
俺は彼女に、確かに惹かれているのだと。

まっすぐに俺を見つめるあの瞳に、俺とは違う素直な性格。少しからかえばすぐに目を逸らして、だけどチラチラとこちらを伺ってくるのが小動物みたいで余計興味を引かれる。

おまけに意図せず彼女を失う恐怖というか、喪失感を経験してしまったのだ。今回は幸いなことに俺の勘違いで終わったけど、この先も行動を起こさなければいずれ勘違いが本当になるかもしれない。
その相手は全く知らない男かもしれないし、はたまた今回みたいに俺と仲の良い奴かもしれない。

もう二度と惨めな思いはしたくなかった。


拭き終わった食器を持って棚に戻していく。この紫のパステルがかわいらしいマグカップは、こっそり彼女専用にしているものだ。店長もそれを察しているのか普段使わないようにしているのが少々気まずいけど。

恋情を自覚した俺は、次にどう行動すればいいのか考えあぐねていた。
正直に告白でもするか?だけど、あいつの"好き"が恋愛的なものとは限らない。シャークんに「お前いつから妹の推しになったんだよ」ってからかわれたし。
もう少し彼女の感情を読み取ってから動かないと……


仕事を全て終えてホールへと戻れば、店長は呑気に鼻歌を歌いながらいつもより楽しそうにテーブルを拭いていた。それを見た瞬間、頭の奥でカチンと火が着く。

仕方ない、ここまで首を突っ込まれたのならば俺だってこの人を利用してやる。



「……店長、あのラテアートって俺でも作れますか」

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ふわぴ(プロフ) - うわ〜っ!ありがとうございます!!私もしらたま。さんの作品はこっそり読んでいて大好きな作者さんだったのでコメントまでいただけてめちゃくちゃ驚いてます…!うれしい😭😭こちらこそ最後まで読んでくださってありがとうございました!! (3月11日 0時) (レス) id: 159c9c50ae (このIDを非表示/違反報告)
ふわぴ(プロフ) - 美月さん» わ!嬉しいお言葉ありがとうございます💖こちらこそ、数多の作品で溢れている中この作品を見つけて下さりありがとうございました…!見つけてもらえてとっても嬉しかったです🥰 (3月11日 0時) (レス) id: 159c9c50ae (このIDを非表示/違反報告)
ふわぴ(プロフ) - ふりかけ。さん» ありがとうございます〜!!長編を書くのに慣れてなくて関係性の作り方等おかしくないかな…とちょっぴり不安だったのですが、気に入ってもらえて頑張った甲斐がありました😭✨ (3月11日 0時) (レス) id: 159c9c50ae (このIDを非表示/違反報告)
ふわぴ(プロフ) - Larimerさん» コメントありがとうございます!smさんとの会話はできるだけリアル感が出るよう考えて書いてたので褒めていただけて嬉しいです…!完結までお付き合いいただきありがとうございました💕 (3月11日 0時) (レス) id: 159c9c50ae (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - 初めまして、初コメ失礼します!完結おめでとうございます✨密かにずっと読ませて頂いておりましたが、とても面白かったです。いつも投稿楽しみにしてたので終わってしまうのが勿体ないくらいです笑 素敵な作品をありがとうございました! (3月7日 8時) (レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふわぴ | 作者ホームページ:http://urana  
作成日時:2024年1月20日 20時

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