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参拝者用に設けられたテントへ向かうと、運良く空いているベンチを見つけることができた。
私はあたたかいうちにお汁粉が食べたかったこともあり、座ると同時に食べ始めてしまった。
「ふふ、すごく美味しそうに食べますね」
『あっ、ごめんなさい……でも美味しいです』
正直にそう伝えるとなかむさんは楽しそうに笑い、俺も食べよと言いながら食べ始めた。
あったかくて甘いお汁粉は、私の疲れた心にとても染み渡った。
もうこのまま帰ってゆっくりしたいな、あと何時間かはここにいないといけないけど。
「巫女さんのバイトって大変なんだね」
『はい、まあ時給は高くていいんですけどね』
「正直だなぁAさんは」
お汁粉を食べながら会話をするうちに、なんとなかむさんは私と同じ高校で、1個上の先輩だということがわかった。
部活動に属していないせいか、知り合いの先輩なんてほぼいないから同じ学校だとは全然気づかなかったけど。
『それにしてもまさか本当にお守りを買ってくれるとは思ってませんでしたよ』
「あ、あはは……まあ買いますって言っちゃったしね」
『ってことは、成就させたい恋愛があるってことですよね？』
ニヤニヤしながら私がそう訪ねると、なかむさんはいや、それは、と言葉を濁しながら顔を赤くした。
いいなあ、恋愛とは全く無縁の私からしたら羨ましい限りだ。
「まあ、おみくじの恋愛の欄にも好きなら自ら行動を起こすべしって書いてあったからね」
『行動を？へえ、だからお守りを買ったってことですね！』
「うーん、ちょっと違うけど……まあ、きっといつか分かるよ」
なにか意味深げに、なかむさんはそう告げた。
実は、知らぬ間になかむさんが私のことを気に入ってて、あの時起こした行動っていうのはお守りを買ったことじゃなくて私を助けてくれたことだって。
そんなことにも気づかないまま、私は彼にお礼を告げて巫女のバイトへと戻ったのであった。
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ふわぴ(プロフ) - ぱふぇ。ライム。推し悪。(省略)さん» アイドルパロは自分でもちょっといい感じに書けたかなと思ってたので喜んで貰えて嬉しいです…！続編も読んでくださるんですね！ありがとうございます！ (2021年5月28日 10時) (
レス) id: a7c055b2fc (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇ。ライム。推し悪。(省略) - 推し変禁止もアリっすね……うわ、本当にどれも好きっす……これから続編に向かうっす！(深夜テンションなだけなので気にしなくていいっすよ！) (2021年5月26日 3時) (レス) id: 01ab6b60a3 (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇ。ライム。推し悪。(省略) - うわぁ……全話好きです………でも特に好きなのやっぱknさんのアイドルっていうのが凄く好きです……それできゅんきゅんするような台詞は本当に……だめですって………… (2021年5月26日 2時) (レス) id: 01ab6b60a3 (このIDを非表示/違反報告)
ふわぴ(プロフ) - なのもちさん» ひえええありがとうございます！！もらって嬉しい言葉のオンパレードですありがとうございます………！！続編も頑張ります！ (2021年5月13日 11時) (レス) id: a7c055b2fc (このIDを非表示/違反報告)
なのもち(プロフ) - 今日、見かけて今日、好きになりました。もう、語彙力がとけるくらい良い作品で、正直なんで今まで見てこなかったんだろうって感じです。これからも頑張ってください！続編も楽しみです！ (2021年5月12日 21時) (レス) id: b3104d6996 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわぴ
| 作者ホームページ：http://urana
作成日時：2021年1月17日 22時
