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『ねえ、今日ファンサくれなかったでしょ！』
「そお？君みたいなかわいい子がいたら目逸らせないと思うけどな」
若干棒読みでそう言ったかと思えばはい、ポーズ選んでねと話題を変えられる。
そっか、ポーズどうしよ。適当におてて繋いでもらうとかでいいか。
さすがにチェキを撮る時は力は抜かないらしく、腹立たしいほどにイケメンなままの彼と私はチェキを撮った。
『あんまり適当なことばっかすると推し変しちゃうよ？ぶるーくのチェキ券も買っちゃったし』
チェキを渡されるまでの間、私は手を握ったまま小さな声でそんなことを言ってみた。
私だって、あんなことされるとちょっとだけ悲しくなるのだ。だって推しなんだもん。
「……あっそ。そんなことしたら次会ったとき許さねえけど」
ぎゅ、と恋人つなぎをしてきたかと思えば私の目をまっすぐ見てそういう彼。
私が顔を真っ赤にしながら呆然としていると、彼ははいありがと〜とチェキを押し付けてきては手をひらひらとさせた。
『もー！ぶるーく聞いてよ！』
「ハイハイ、今日はありがとね〜！僕ポーズ指ハートがいい！」
『こっちはファンに選ばせてくれないのか……』
まあファンに距離が近いのがぶるーくのいいとこなんだけど。
それにしても、今日のライブ楽しかったなぁ。ぶるーくには感謝のつもりでチェキ券を3枚ほど買ってみた。中には10枚くらい買ってる人もいたから全然お礼になってないかもだけど……やっぱり猛者はすごいなあ。
ちょっと遠くのカフェで待ってます、とメッセージを送った私は冷たいコーヒーに口をつけて心を落ち着かせた。
今までは恥ずかしいから絶対に来るな、と言う彼に仕方なく従っていたけどやっぱり行って正解だったな。
いつもよりもかっこいい彼が見れたし、チェキも撮れたしライブは楽しかったし！これからは言うこと無視してライブいっぱい行っちゃおうかなぁ。
「なーにニヤニヤしてんだ気持ちわりぃ」
『は？ちょっとそれファンに失礼じゃないですか？』
「彼女には失礼じゃないからいいだろ」
いや、それでも失礼ですけど。
私が余韻に浸っていると目の前の椅子に帽子を深く被って伊達メガネをかけた彼が腰をかけた。
そう、私の恋人のシャークんが。
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ふわぴ(プロフ) - ぱふぇ。ライム。推し悪。(省略)さん» アイドルパロは自分でもちょっといい感じに書けたかなと思ってたので喜んで貰えて嬉しいです…！続編も読んでくださるんですね！ありがとうございます！ (2021年5月28日 10時) (
レス) id: a7c055b2fc (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇ。ライム。推し悪。(省略) - 推し変禁止もアリっすね……うわ、本当にどれも好きっす……これから続編に向かうっす！(深夜テンションなだけなので気にしなくていいっすよ！) (2021年5月26日 3時) (レス) id: 01ab6b60a3 (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇ。ライム。推し悪。(省略) - うわぁ……全話好きです………でも特に好きなのやっぱknさんのアイドルっていうのが凄く好きです……それできゅんきゅんするような台詞は本当に……だめですって………… (2021年5月26日 2時) (レス) id: 01ab6b60a3 (このIDを非表示/違反報告)
ふわぴ(プロフ) - なのもちさん» ひえええありがとうございます！！もらって嬉しい言葉のオンパレードですありがとうございます………！！続編も頑張ります！ (2021年5月13日 11時) (レス) id: a7c055b2fc (このIDを非表示/違反報告)
なのもち(プロフ) - 今日、見かけて今日、好きになりました。もう、語彙力がとけるくらい良い作品で、正直なんで今まで見てこなかったんだろうって感じです。これからも頑張ってください！続編も楽しみです！ (2021年5月12日 21時) (レス) id: b3104d6996 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわぴ
| 作者ホームページ：http://urana
作成日時：2021年1月17日 22時
