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「うー、やだよぉA、帰らないでよ……」
『私ももっとここにいたいけど、でも私妹ができたからちゃんとお姉ちゃんにならなきゃ』
私が帰る前の日の夜。私たちはふかふかの芝生の上に寝転んで、きらきらと光る星を眺めていた。
はじめは１ヶ月も田舎で過ごすなんて！と嫌がっていた私だったが、ぶるーくくんやこの牧場の動物たちのおかげで今までにないくらい楽しい夏休みを過ごすことができた。
ヤギたちとは追いかけっこができるくらい仲良くなったし、毎朝にわとり小屋に行くとたくさんのひよこに囲まれたり、膝の上に乗ってきたりしてくれたし……ふふっ、学校に行ったらみんなに自慢したいなぁ。
それになにより、ぶるーくくんと一緒に過ごしたことが1番楽しかった。
私が牧草を地面にばらまいて泣いちゃったときも優しく頭を撫でてくれたし、暑くて疲れたときは台所まで手を引っ張ってくれて一緒に冷たい牛乳を飲んだりした。
ちょっと恥ずかしかったけどぶるーくくんのふわふわの髪を撫でることもできたし、彼に初めて名前を呼び捨てにされたときはちょっとどきっとしちゃった。
動物たちとふれあうときの彼の優しい顔も、私と遊んでくれる時の太陽みたいな元気な顔も、お勉強をしてるときに見ることのできるちょっと真剣な顔も……ぜんぶぜんぶ、かっこよくて大好きだった。
そんな彼と離れるのは私も悲しかった。
「ねえ、またいつかぼくと遊んでくれる……？」
彼は泣きそうな目で、私の手をぎゅっと握りしめながらそう尋ねてくる。
『うん、もちろん！また絶対会いに行くよ』
少し強い力でぎゅっと手を握り返すと彼はお星様よりも綺麗な顔で笑ってくれた。
「ふふっ、あ、ねえ見て！流れ星！」
『えっ、どこ！うう、見えなかったよお……』
「大丈夫、ぼくがAの分までお願いごとしておいたよ」
なんておねがいしたの？と尋ねると、彼はがばっと起き上がりながら空を見上げた。
「それはね、大きくなったら…………」
私を見つめながら、少し頬を赤くした彼の言ったお願いごとは、まんまるなお月様よりも素敵なお願いごとだった。
大きくなったらまた絶対、会いに来るからね！
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Twitterでいただいたリクエストより。
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ふわぴ(プロフ) - ぱふぇ。ライム。推し悪。(省略)さん» アイドルパロは自分でもちょっといい感じに書けたかなと思ってたので喜んで貰えて嬉しいです…！続編も読んでくださるんですね！ありがとうございます！ (2021年5月28日 10時) (
レス) id: a7c055b2fc (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇ。ライム。推し悪。(省略) - 推し変禁止もアリっすね……うわ、本当にどれも好きっす……これから続編に向かうっす！(深夜テンションなだけなので気にしなくていいっすよ！) (2021年5月26日 3時) (レス) id: 01ab6b60a3 (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇ。ライム。推し悪。(省略) - うわぁ……全話好きです………でも特に好きなのやっぱknさんのアイドルっていうのが凄く好きです……それできゅんきゅんするような台詞は本当に……だめですって………… (2021年5月26日 2時) (レス) id: 01ab6b60a3 (このIDを非表示/違反報告)
ふわぴ(プロフ) - なのもちさん» ひえええありがとうございます！！もらって嬉しい言葉のオンパレードですありがとうございます………！！続編も頑張ります！ (2021年5月13日 11時) (レス) id: a7c055b2fc (このIDを非表示/違反報告)
なのもち(プロフ) - 今日、見かけて今日、好きになりました。もう、語彙力がとけるくらい良い作品で、正直なんで今まで見てこなかったんだろうって感じです。これからも頑張ってください！続編も楽しみです！ (2021年5月12日 21時) (レス) id: b3104d6996 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわぴ
| 作者ホームページ：http://urana
作成日時：2021年1月17日 22時
