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「ね、そうと決まれば早速行こ！俺今日部活休みなんだよね」
そう言って席を立ち上がったきんときくんに慌ててついて行こうと立ち上がると、その動きは誰かさんに腕を掴まれたことによって制されてしまった。
「おい、問題教えてやったお礼もらってないんですけど？」
『ひぇっ……スマイルくん、ち、近い……！』
「今日図書室で本の整理頼まれてるんだよね。1人だとめんどいから手伝ってよ」
そしたらまた寝てるとき問題教えてやるし、なんてちょっとドヤ顔で交渉してくるスマイルくん。
ただ私をきんときくんの方に行かせないためなのか、やたらと引き寄せてくるから今までにないくらい顔が近くて恥ずかしくなってしまう。
……スマイルくん、ほんと顔が綺麗だからちょっと油断したら落ちちゃいそうで怖い。
手も思ったより大きいしやっぱり男の子なんだなって、やたら浮かれた考えが頭に流れ込んできてまた心拍数が上がるのを感じる。
「自分の委員会の仕事Aちゃんに押し付けるとかどうなの？スマイル1人でやればいいだろ」
「わざわざ寝てる奴のこと手助けしてやったんだから、それ相応の礼はもらわないと割に合わないだろ」
私を挟んでバチバチと火花を散らすきんときくんとスマイルくん。
うーん、これはどうするのが正解なんだろうか……
少し離れた位置に座っているぶるーくくんに助けてと視線を送ったものの、「がんばれぇ」と口パクして手をひらひらと返されるだけで面白そうに私たちを観察しているだけだった。
「へー？スマイルは見返りがないとAちゃんのこと助けてあげないんだ？」
「は、誰もそんなこと言ってねぇだろ」
「俺は見返りなんかなくてもAちゃんのこと支えてあげられるけどね」
え、でもさっきお礼として遊びに行くって……
そんな疑問を抱えつつきんときくんに目を向ければ、人差し指でしーっと合図を送られてしまった。
そんな彼の視線を切るように間に体を入れ込んでくるスマイルくん。
いつも表情を変えないくせにどこか嫉妬したような表情で私を見てくるなんて、変に期待しそうになるからやめてほしい。
するときんときくんはぐいっとスマイルくんの肩を押して私から引き剥がした。
「Aちゃんは俺と遊びに行きたいよね？」
「今日俺についてこないなら次寝て先生に怒られても知らないぞ」
ぎゅっと優しく右手を握るきんときくんと、ちょっとだけ強引に左手を引っ張るスマイルくん。
私が選んだのは＿＿＿
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ふわぴ(プロフ) - ビー玉さん» ありがとうございます…！嬉しいお言葉ばかりでものすごくモチベに繋がりました。これからも丁寧な表現と読んでいて楽しいお話が書けるよう頑張ります！ (5月25日 13時) (
レス) id: 159c9c50ae (このIDを非表示/違反報告)
ビー玉(プロフ) - めっちゃ好きです！個人的に特に好きなお話は傷ごと愛してです。特に最後のページでまるでその世界を眺めているような柔らかな感じが顕著に感じられて思わず涙が出でしまいました。いつも美しい作品ありがとうございます。これからも応援してます！ (5月22日 1時) (レス) @page20 id: 7a07f59bfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわぴ
| 作者ホームページ：http://urana
作成日時：2022年8月1日 14時
