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「んん……ん〜…よく寝たな………」
真っ暗な部屋の中でぐっと腕を伸ばして背伸びをひとつ。時計に目をやればもうすっかり夜も更けて月が輝く時間帯だった。
Aはまだ寝てるかな。
ぼうっとする頭で隣にいるAの頬を撫でようと手を伸ばした。
……が、その手は虚しく空を撫でただけだった。
「ん？あぁ、そっか……」
ベッドから起き上がり、いつものように体慣らしのために庭へと向かう。そろそろ狩りに行かないと、血のストックがなくなってきたんだよなぁ……めんどくさい。
変に人間に情を持ってしまったせいで最近じゃ血を吸うのすら一苦労なのだ。
でも今日は満月だからかいつもよりも明るくなった夜空はなんだか気持ちが良くて、心做しか体も軽くなったような気がした。
「これなら明日は太陽の下歩いたりしてても大丈夫かな？まあ流石に昼間に人攫いは無理があるけどな」
そういえば昔Aにかわいい女の子の血は吸わないで！なんて言われたっけ。あいつ意外と独占欲強いんだよなぁ……
正直A以外かわいいと思えなかったからどこからがセーフでどこからがアウトかよく分かんなかったけど。
そんな事を思い返しながら花がたくさん咲いた野原に腰をかける。ただ、陽の光がないからか地面に咲いた花たちはどこか下を向いているように見えた。
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ふわぴ(プロフ) - ビー玉さん» ありがとうございます…！嬉しいお言葉ばかりでものすごくモチベに繋がりました。これからも丁寧な表現と読んでいて楽しいお話が書けるよう頑張ります！ (5月25日 13時) (
レス) id: 159c9c50ae (このIDを非表示/違反報告)
ビー玉(プロフ) - めっちゃ好きです！個人的に特に好きなお話は傷ごと愛してです。特に最後のページでまるでその世界を眺めているような柔らかな感じが顕著に感じられて思わず涙が出でしまいました。いつも美しい作品ありがとうございます。これからも応援してます！ (5月22日 1時) (レス) @page20 id: 7a07f59bfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわぴ
| 作者ホームページ：http://urana
作成日時：2022年8月1日 14時
