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「あ゛〜やっと1日が終わった……」
『やっと授業終わったぁ……！ちょっとシャークんいい加減にしてよ！』
先生が教室を出ると同時に私は繋がれっぱなしの手を勢いよく振り払った。こちとら一時限分ずっと手を繋がれて弄られて、もう脳が沸騰してしまいそうだったのだ。
そんな私の様子を見たシャークんはくははっといかにも楽しそうに笑った。
「いい眠気覚ましだったわ。今日1番集中できてたかも」
『ふざけんなマジで……もう帰る』
「え、おいちょっと待てって」
もたもたと帰り支度をしている彼を尻目に、私は自分のリュックを引っ掴んで足早に出口へと向かう。
外に出ると授業前までは明るかった空も既に日が落ちかけていて、空がグラデーションで彩られた綺麗な時間帯になっていた。
惚れた弱みとはよく言うけれど、さすがにここまで自由にさせておくとこちらの身がもたない。次はどんなイタズラをされることか……
シャークんは私が本気で怒ったと勘違いしたのか、あわあわしながら追いかけてきた。
「なぁごめんって。だってお前があんなに触ってくるから……」
『へー、私のせいにするんだ？』
「嘘だよほんとごめんってば」
『こういうはときどうするのが正解でしょうか』
「……帰りカフェに寄る？」
私の横に並んだ彼はそんなことを言いながら恐る恐る私の顔を覗き込んできた。
なんだかそれがやけに面白くって、私はさっきまで散々握っていた彼の手を取った。
『今後1週間分奢ってくれるなら許そう』
「え、それはさすがに調子乗りすぎ」
『うるせ。もう夜電話しないよ』
「それはやだ」
じゃあ今日のノートとカフェ１回でいいよ、と返すとそれで了承したのかぎゅっと手を握り返してくれた。
「俺の彼女ほんとちょろいわ」
『次あんなことしたらさすがに口聞かなくなるけどね』
「とか言って満更でもなかったくせに」
『は？』
「あ〜怖い怖い」
昔は手すらもなかなか繋いでくれなかったくせにまさかこうなるとは。今の方が素なのか、本当は照れ屋なのかはもう分からずじまいだ。
それでもやられっぱなしは気に食わない。
私もなにかやり返してやりたいなと思いながら、帰りのカフェで1番高いケーキとドリンクを頼んだのだった。
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ふわぴ(プロフ) - 如月さん» ありがとうございます〜！！葡萄組いいですよね…私も大好きです🥳最後のお話は配信みてこういうの書きたい〜！！！と衝動書きしたものでした！笑 (2022年1月30日 11時) (
レス) id: 159c9c50ae (このIDを非表示/違反報告)
ふわぴ(プロフ) - 霰桜猫姉さん» コメントありがとうございます！オトナの責任は全面的にそれっぽい雰囲気を作り出しても結局は流れでやっちゃう、みたいな上手くいかないけどsmさんぽい感じになるよう頑張りました😌次回作もぜひお願いします！💕 (2022年1月30日 11時) (レス) id: 159c9c50ae (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - 完結おめでとうございます！葡萄一番すきなペアなので俺得すぎて…スマさんの最後のやつニーディーガールオーバードーズ思い出した！ (2022年1月29日 19時) (レス) @page46 id: d203b79d8a (このIDを非表示/違反報告)
霰桜猫姉 - 初めまして！最初の１話からもうすでに面白かったです。自分的には、smさんの「オトナの責任」が一番おきにです！！ちょっと Hぐらいのがめちゃ好きナンスよねぇ〜。次回作も楽しみにしております。 (2022年1月29日 13時) (レス) @page46 id: 1ddcc1de82 (このIDを非表示/違反報告)
ふわぴ(プロフ) - 俎板さん» わ〜い！ありがとうございます✨ 心に刺さるお話が書けていたでしょうか…☺️☺️ (2021年11月4日 0時) (レス) id: 159c9c50ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわぴ
| 作者ホームページ：http://urana
作成日時：2021年10月27日 21時
