君のせいです！

27話目 ページ27

ショッピくんのことでショックを受けてからしばらく彼のことを考えたくなくて、ひたすらに仕事人間の日々を送っていた。

新しいプロジェクト、それについての企画立案、プレゼンテーションなど積極的にたくさんの仕事を行った。
梨香先輩はそういうところで後押しをしてくれる人なので、この部署では新人の私にも笑顔で仕事を任せてくれた。

一応先輩であるシャオちゃんにもたくさん協力してもらった。というか、私のやる仕事全てを手伝ってくれているような感じだ。


『1人でできるのに…』

sha「しゃーないやろ、お前が失敗したら俺も怒られるんやぞ？」


とのことらしい。まあ、シャオちゃんらしいといったらそうだけど。

新しい部署の仕事も楽しく、周りの人達もいい人ばかりでとても充実していた。

だから、たくさん残業もした。ここは前とは違ってちゃんと残業手当も出るのでやりがいがあった。

そして家に帰ったらすぐに眠るといった生活を続けた。
そうしてなるべく余計なことを考える時間を減らした。ちょっとでも頭に彼が過ぎるとすぐに泣いてしまう。

でも、嫌なことに毎日のようにショッピくんから振られる夢を見て泣きながら夜中に起きるようにもなってしまった。
おかげで最近全然眠れていない。

会社では弱いところを見せたくないので耐えているが、正直体はとっくに限界状態を迎えていた。

おまけに、吸えもしないショートピースの煙草を買って、家で無理やり吸おうとしたくらい精神状態も良くなかった。
もちろんむせてしまって吸えなかったけど。
でも、彼の匂いが部屋に充満したことに対してなぜか満足感はあった。


『…はは、なんか私気持ち悪いよなぁ』


もちろんあれから彼には会えていない。というか、会わないように気をつけている。
考えるだけでも苦しいのに、会ってしまったら私はどうなるんだろう。
夢みたいに、先輩なんて嫌いですとでも言われたらいよいよ壊れてしまうだろう。


『こんなの、どうしたらいいの…？』


仕事で嫌なことを無理やり忘れて、家で一人で死んだように過ごす生活をこれ以上続けられる気がしなかったけれど、じゃあどうすればいいかなんて私には分からなかった。

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