23話目 ページ23
『仕事教えるの下手だったし、自分の家から遠いのにわざわざ送るの面倒だって言ってたわ。ほんと、あなた今まで気づいてなかったの？』
うそ、うそだ。そんなわけない。教えるのが下手なのはほんとかもしれないけど分かりやすいですって言ってくれてたし、送ってくれたのだっていつもショッピくんから言ってくれたのに…
『そんなこと、ショッピくんが言うわけ…』
『まあ、あなた先輩ですもんね？先輩にはいい子を演じてるのはあなたもじゃないかしら』
残念だったわね、新しい部署でお幸せに。なんて言いながら憎たらしい上司は私の隣を通り過ぎて行った。
しばらく、あの人に言われたことへの理解ができなかった。ショッピくんが今までしてくれたことって、私がショッピくんの先輩だったからなのかな。
上司と仲良くしてるのも本当で、上の立場の人には全員にそんな感じなのかな。
いや、でもショッピくんはそんな子じゃない。そんなの私が1番わかってるはずなのに。
なのに、やっぱりほんとは全部嫌だったの？
上司にあんなこと言われたせいでショッピくんの気持ちがわからない、もやもやする。黒くて醜くて、めんどくさい感情が胸の中をぐるぐると渦巻く。
shp「あれ、A先輩…？そこでなにしてるんですか？」
『え…ショッピ、くん…』
最悪だ。なんでこんなタイミングで会ってしまうんだろう。そういえば上司も帰ってたし、ショッピくんももう定時上がりなのか。
会いたかった彼に、やっと会えたはずなのになぜか私の視界は徐々にぼやけてきた。
shp「え、先輩なんで泣いて…」
『ぁ…ご、ごめっ、私帰るね…』
声が上手く出ない。ほんとに嫌われていたらと思うとどうしても怖くなってしまう。
こんな情けない姿見てほしくなくて、私は急いでその場から離れた。
離れたかったのに。
shp「ちょっと待ってください！」
珍しく少し大きな声を出した彼に、腕を掴まれた。
『なん、で…』
shp「先輩、なにかあったんですか？」
彼は私の顔を心配そうに覗き込んできた。ああもうやめて、もっと好きになってしまう。嫌われてるのかもしれないのに。
『……くん、の…』
shp「え…？」
『ショッピくんのせいだよ』
私は聞こえるか聞こえないかくらいの声でそう呟き、彼から掴まれた腕を振りほどいてその場から走った。
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ふわぴ(プロフ) - 紫崎 亜弥さん» 修正いたしました、ありがとうございます！ (2019年11月26日 21時) (
レス) id: a7c055b2fc (このIDを非表示/違反報告)
紫崎 亜弥(プロフ) - サブタイトルが１つとばしてますよ (2019年11月26日 20時) (携帯から) (レス) id: 598bb1266d (このIDを非表示/違反報告)
ふわぴ(プロフ) - 豆鳩さん» こういう邪魔が入るありがちな展開めちゃくちゃ好きなんです！wありがとうございます！ゆっくりですが頑張って更新します！！！ (2019年11月5日 23時) (レス) id: a7c055b2fc (このIDを非表示/違反報告)
豆鳩 - 見てる途中、「ごらぁ上司なに余計なこといっとんじゃ」って言ってましたね、ハイ(((内容自体面白かったり、せつなかったり涙でそうでした(更新全裸待機しときます(｀・ω・´)キリッ (2019年10月24日 0時) (レス) id: 8b3ed09eb3 (このIDを非表示/違反報告)
ふわぴ(プロフ) - あかさん» ご指摘ありがとうございます。こちらの異動という字は仕事の部署が変わるという意味ですので移動ではなく異動にしております・・・！細かいところまで読んで頂きありがとうございます！ (2019年10月23日 18時) (レス) id: a7c055b2fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわぴ
| 作者ホームページ：http://urana
作成日時：2019年9月23日 13時
