9話目 ページ9
sha「人が話しかけたくらいでそんなビビるとか失礼やろ！」
『ハイハイそーですねー』
sha「うわうざっ」
彼もまた私をいじることが多い人間だ。だからショッピくんのいじりにもすぐに対応できたのかな私…
会話を続けながら会社へ入り、エレベーターへと乗り込む。
sha「てかお前最近残業しすぎちゃうん？いい加減上司に掛け合った方がええと思うけど」
『んー…それもだるいかなぁ』
シャオちゃんにはよく私の上司の愚痴を聞いてもらっていたので私がよく残業をしている事情は知っている。
sha「そんなんじゃ永遠に社畜のままやで」
『分かってるよそんなの……もういっそ私があいつの上司になれるくらい業績伸ばすしかないな…』
sha「うわぁ…執念って恐ろしいな。ま、無理せず頑張れや！」
『ん。ありがと…』
シャオちゃんが手を出してきたのでそれを軽くぺちっと叩く。なぜか昔からこうやってハイタッチのようなものをしていたのだがこれに結構力を貰えることがある。
なんか映画とかに出てくるライバルとの友情って感じでかっこいいから好きなんだよね…
そうこうしているうちに私の部署のフロアに着いたので、シャオちゃんに別れを告げて自分のデスクへと向かった。
『おはよう望月さん。昨日の書類できたかしら？』
『ああ…それならもう昨日のうちに部長のデスクに置いておきましたよ』
『は、私の許可もなしに？また間違ってたらどうするのよ』
えぇ、なんだそれ…あ、確かこの人私のやった仕事をさも自分がやったかのように上に見せるのが好きなんだっけ。めんどくさいな…
朝からグチグチと言われる嫌味を適当に聞き流しながらいつ終わるかなぁ、とぼけっとしていたら後ろからすみません、と声が聞こえた。
shp「昨日の書類なら、俺も目を通したので間違いはないと思いますよ」
『え…？』
『えっ、しょっ…東雲くん？』
危ない。他の人の前ではあんまりショッピ呼びをしてほしくないと言われてるんだった。
しかしいきなりどうしたんだろう。まさか助けに来てくれた…？
『あ、あのね東雲くん、これは私と望月さんの仕事で…』
shp「でも俺とA先輩で二重チェックはできたので、間違いはないと思いますけど。さっき部長に聞いたら完璧だって言われましたし。」
この子、わざわざ部長にまで聞きに行ってくれたのか…なんだかほんとに申し訳ない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 764人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふわぴ(プロフ) - 紫崎 亜弥さん» 修正いたしました、ありがとうございます！ (2019年11月26日 21時) (
レス) id: a7c055b2fc (このIDを非表示/違反報告)
紫崎 亜弥(プロフ) - サブタイトルが１つとばしてますよ (2019年11月26日 20時) (携帯から) (レス) id: 598bb1266d (このIDを非表示/違反報告)
ふわぴ(プロフ) - 豆鳩さん» こういう邪魔が入るありがちな展開めちゃくちゃ好きなんです！wありがとうございます！ゆっくりですが頑張って更新します！！！ (2019年11月5日 23時) (レス) id: a7c055b2fc (このIDを非表示/違反報告)
豆鳩 - 見てる途中、「ごらぁ上司なに余計なこといっとんじゃ」って言ってましたね、ハイ(((内容自体面白かったり、せつなかったり涙でそうでした(更新全裸待機しときます(｀・ω・´)キリッ (2019年10月24日 0時) (レス) id: 8b3ed09eb3 (このIDを非表示/違反報告)
ふわぴ(プロフ) - あかさん» ご指摘ありがとうございます。こちらの異動という字は仕事の部署が変わるという意味ですので移動ではなく異動にしております・・・！細かいところまで読んで頂きありがとうございます！ (2019年10月23日 18時) (レス) id: a7c055b2fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふわぴ
| 作者ホームページ：http://urana
作成日時：2019年9月23日 13時
