[SVT] うりまんねは少々うるさい

ちゃんと ページ26

ドキドキドキドキ……

心臓の音がすっごくうるさい。やー、静まれ静まれ。
震える手で部屋をノックし＿＿＿あーできない！やっぱ無理！
緊張でお腹が痛くなってきそう……ううん、既に痛いや…。


……こんにちは皆さん。セブチのAです。
ただいまチャニの部屋の前でうろうろしております変人です。
正確にはドギョミヒョンの部屋の前だね。チャニの部屋は俺の部屋でもあるからね。

ホシヒョンの言葉でとりあえずチャニと話しだけでもしてみようと…思ったんだけど…。
あー無理無理無理。死ぬぅ…。緊張やばぁい………。

「え、A？？何してんの？」

「ﾝﾋｨｨ!!!!シーーーーっ！！！シーー！！」

そんなうろうろしてたところにウジヒョン登場。
やばい、けっこう声が響く。ダメだよ、別にそこまで壁薄いわけではないけど静かにしてたら廊下の声とか聞こえるんだから。

「…………は？」

「ウジヒョン、もうちょっと離れたところでお喋りしましょうか」

「は？」

そそくさとウジヒョンを離れたらところに連れ出す。
終始訝しげな目してたからねこのヒョン。
…多分俺も逆の立場だとそうするだろうけど。

「あれドギョミの部屋だよな？何してたの？」

こんなとこまで連れ出して、とボソッと付け加える。
うう、ごめんなさいごめんなさい。

「あのですね、チャニ様が昨日からドギョミヒョンの部屋に居てですね」

「あーなるほど。ついに仲直りすんの？」

「仲直りは、どうで…しょう…。俺としてはもちろんそりゃしたいですけど…チャニが……」

「ディノがまだ怒ってるから仲直りは厳しそう？」

「はぁ……っっ、流石ヒョン……っ、その通りでございます…っ」

流石ヒョンだ。俺の考えが分かってる。

「んーー、まぁとりあえずやってみない事には分からないもんな」

でも、とヒョンは続ける。

「そこまで不安がらなくていいんじゃね？」


じゃあ俺、作業あるからとフラりと出ていったヒョン。
………どういうことですかｯｯ！！？？
いや、不安がりますよ！！！絶交ですよ！！？？




あんまりウジヒョンが言った言葉が理解出来ないまま、もうどうなってもいいや…(よくないけど)と思いドアをノックした。


「……………………チャニ、いる、？」

あー、声がやっぱり震えるや。


「………A……、」

開いたドアから顔を覗かせたのは俺の大好きなチャニ。

ねぇ、やっぱり俺はチャニとくだらないことをこれからも喋りたいよ。

…チャニは、どうなのかな。

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