[SVT] うりまんねは少々うるさい

過去 ページ22

……少し前の話をしようか。


あれは確か…アッキンダの活動が終わって…ちょっとくらいした時。
マンセの準備に終われてたくらいだった。



疲れた俺は、部屋で癒しのファンレターを一人読んでいた。

ふわふわした便箋に、可愛い字でおっぱ、愛してます！の文字。

マジ癒しだわ〜〜〜ペンちゃんマジ好き〜〜〜〜

次読もうと思い手に取った手紙も、封筒がすごく可愛くて。
ペンちゃんまじ可愛い…って思っていた矢先だった。




「い………っ、たっ、」

封を切る場所にカッターナイフが仕込んであって、指を切ってしまった。

案外深く切ってしまったようで、どくどくと血が止まらない。

「いってぇ…………」

ティッシュで血を抑える。


はーっ、騙された。きっつ………

手紙に目を通すと、
アンタみたいな日本人が何でセブチにいるわけ？？？
しかもバラエティとかでもうるさいし。調子のってんじゃねぇよ。

てな感じだった。


これはけっこう刺さる………。
ただのアンチだ、気にするな。
大丈夫、自分には応援してくれる人もいるから。

そう心に唱えてみてもやっぱりショックなものはショックなもので。

日本人はしょうがないけど、うるさいのはなぁ……
俺のキャラだし……でも確かに、いい気する人だけではないって言うのも事実だと思うから……。

もやもやと心が重くなる。
…しょぼんとしてみてもとりあえず指が痛いので消毒でもするかな。




リビングの救急箱から消毒液と絆創膏を取り出す。

あ、絆創膏残り少ない。マネヒョンに言って買い足してもらわないと。
自分では買いにいかないけどね。面倒くさi………時間が！時間が無いから！！

消毒液って苦手なんだよねぇぇ…
かけるじゃん、そしたら痛いじゃん！！しみて！！
しかも効くの？って感じだし。あ、効きます効きますごめんなさい。

うぅあぁ〜〜〜消毒液1滴かけるのにドキドキする。
痛いの嫌いなんだよ！！


よし、いける。

うん、大丈夫。大丈夫。…大丈夫、と何度も口の中で唱える。
こうでもしないとやっていけないからね……。
よしいこう！

消毒液を持つ手に力をいれようとしたそのとき…


「A？何してんの？」


！？？？？
びっくりして思わず消毒液を持つ手が強くなった。
その結果…ぼたぼたぼたっと液が落ち、傷にどんどんしみていく。

「っうぅぅぅ……………いっっってぇ…………」

「は？マジ何してんの…」


俺の後ろからぬっと登場したのはハニヒョンのエギ、チャニでした。

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