[SVT] うりまんねは少々うるさい

ばあちゃん ページ18

ふらつく足取りでキッチンに向かい、冷凍庫から保冷剤を取り出す。
ヒヤリとしてて気持ちがいい。




「っえ！！A！？？顔あっか！！熱！？」

「………あ、すんぐぁにひょん…。逆上せちゃったんです。熱じゃないです」

同じくキッチンに用があったらしいスングァニヒョンは俺の顔を見るなり大声をだした。
止めてください、頭に響きます。

「の、逆上せた……と、とりあえずリビング行って！座って！！」


大人しく言うことを聞き、リビングのソファに座っているとスングァニヒョンがお茶を持ってきた。

「はい、飲んで」

「ありがとうございます」

冷たいお茶がスッと喉を通る。

「あのさ、A？疲れた、とかじゃないでしょ？ダンスもたくさん間違えて、お風呂も逆上せるくらいぼーっとしちゃって」

隣にスングァニヒョンが座る。
はい。正論です。正論であります。

「…何かあったんでしょ？心配だよ」

くりくりとしたヒョンの目が心配そうに垂れてこちらに向けられる。
…やめてよ〜〜そんなことされちゃ、泣きそうになるんですってば……………。

するとがちゃっと音がしてリビングのドアが開いた。

「あれ、スングァニとA？どーしたのってA顔赤すぎでしょ！」

「………ドギョミヒョン〜〜〜〜〜〜」

ダメだよー安定感の塊みたいなドギョミヒョン来られたら無理だよ〜〜〜

「…あー。今日おかしかった…って言ったらあれか。いつもと違うかったもんね」

「逆上せちゃったんです……………」

「なるほど。A？」

ドギョミヒョンは俺の座ってるソファの前にしゃがんだ。

「無理しないで。一人で溜め込まないで。セブチが元気でいつも楽しくいられてるのはAのおかげなんだから。Aが静かだと、みんなも心配になっちゃうよ」

あーーーーもうーーーーーー無理だってばーーーーー！！！

「っ、うぅ……………」

俺、普段全然泣かないけどこういうのは弱いんです。
やめてください。

「A！？？？」

「ド、ド、ドギョミヒョンがA泣かせた！！！！！！！！」


余りに大きな声でスングァニヒョンが叫ぶもんだからドタドタと誰かが走ってくる音がする。

「A！？」

「っ、ううぅ〜〜っ、ちゃにやぁぁ〜〜〜」

ひっくひっくとなって呼吸がしにくい。

「え、え、え、な、何、どうしたの、」

「あ、ウジヒョン！ドギョミヒョンがAを泣かせました」

「はぁ？」

「違うんですぅぅぅ〜〜ひっく、うぁぁぁ…っ、うっ、」

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