レベル５５(石上side ページ7
「(今日イチ癒された顔してんじゃねーか!!)」
…ヤバい
こんなん死ぬ寸前にすがるやつだろ！
お前どこまで追い詰められてんだよ！
ああもう駄目だ！これでいよいよ音漏れてるなんて言えなくなった！
こんなん人に聞かれたら僕なら死ぬ！
ｶﾞﾁｬｯ
「こんにちわー」
「あーあー！！
あ━━━━━━あ━━━━━！」
いきなり入ってきた藤原先輩に慌てて大きい声を出し誤魔化す僕
けどそのおかげでﾋﾟｯ！と聴くのをやめた伊井野これで終わりだとやっと思っていたのに
「あれっミコちゃんが音楽聴いてるー！何聴いてるの？」
「軽いヒーリングミュージックですよ」
と会話する二人
いや大分重かったよ！と僕の心のツッコミはをよそに
「ごめんね勉強の邪魔して〜」
「いえ全然です」
とまたしても再生しようとする伊井野に
「ちょっと待ったー！」
僕は止めた
とにかく興味をこっちにむけないとと思った僕は
「二人に相談があって」
「相談？」
「いやその…僕的には深刻な悩みなんですけど… 実は…」
ﾋﾟｯ
＜君はすごい…＞
「きけや━━━━━！！」
「せめて冒頭くらい聞けや
そこまで僕に興味ないか！」
「うん」
「でしょうね！」
くそ…自分を削ってまで話しをしようとしたのに再生しようとする伊井野
誰の為にこんな必死こいてると思ってんだ
でもまあ…藤原先輩だけならダメージは無いかもしれないな
案外理解示しそうだし
これが四宮先輩や会長や最近加入したA先輩になら死ねるけど
ｶﾞﾁｬｯ
「遅くなりました」
「悪い遅くなった」
『お邪魔します』
そう言って入ってきた三人！
「(タイミング!!)」
こういうのは真面目な人にバレた時のダメージはでかいぞ……
しかもA先輩にいたっては最近加入した人だ。そんな人らにバレたら……
どうする？もう素直にジャック外れてることを指摘するか？多少なりとダメージは負うだろうな…
でもあんなん聴いてるほどの心を病んでる伊井野だ。どうなるかわからない
今あいつを守れるのは僕だけだ
僕はヘッドホンを付けた
＜萌え萌えきゅんきゅん！＞
＜萌え萌えキュキュン！＞
＜あなたのハートに剛速きゅん！＞
他人の振りをみて我が振り直せ！
僕のこの失態を見れば伊井野も危機感を覚えジャックを射し込み直す筈だ
「石上は本当そそっかしいわね…」
好きに言えばいいよ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 157人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆか(プロフ) - うぅ、白銀君かっこいい、めっちゃこのお話好きです！ (2020年12月3日 9時) (
レス) id: a6c1c4f480 (このIDを非表示/違反報告)
aira(プロフ) - 広報のお話大好きで何回もリピってたのでかぐや様の作品嬉しいです！！更新頑張ってください！ (2020年9月19日 0時) (レス) id: 2e236b2980 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：珈琲牛乳の勇者
| 作成日時：2020年7月4日 1時
