2 スキやんか《 赤 》

伝えなきゃ ページ47

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やっぱり2番もいい歌詞だなあ



｢ 私達みたいだね 、｣

渋｢ 俺は住もうって言ったやん？ ｣

｢ 言われる前は 、言ってくれないかなあって寂しかったもん ｣


｢ あ 、｣
と小さい声が出て慌てて言葉を直す


｢ それに 、言いたい事言えなくて黙ってたのとか 、毎週は会えないから喧嘩だけは避けたいし 、の部分とかよく思ってたし … ね？ ｣


渋｢ 顔真っ赤で誤魔化しても無駄やって 、｣



信号でくるまが止まって
すばるがこちらを見て笑う
｢ 一緒住みたかったんや？ ｣
なんて言われたら
正直に答えるしかなくて 、
でもやっぱり恥ずかしくて
｢ ん 、まあ ｣
ってぶっきらぼうに返す


渋｢ よかった 、ありがとう ｣

優しい声にすばるを見ると
目尻にしわいっぱいに笑って
私の頭を撫でて 、

また前に向き直ってアクセルを踏む





気持ちが分かるってこういう事なのかなって思った
こちらを見たすばるの顔は
嬉しい 、って顔じゃなくて
よかった 、っていう安心した顔だった
不安にさせてたのかな 、
無理に連れてきてしまったって思ってたのかもしれない
会えない事が寂しくてたまらなかった 、
距離さえ近ければなんて何回も考えた
その事 、1回でも伝えたかな？
って考えた時に 、言った記憶が思い出せなくて
ちゃんと言わなきゃって思う前に動く口


｢ ずっと 、距離が邪魔だなって思ってたの ｣


渋｢ ん 、｣


｢ 一緒住んだら 、毎日一緒に寝れるし、朝寝顔だって見れるのにな ってず 〜 っと思ってた ｣


すばるは変わらず前を向いて運転中



｢ 一緒に住もうって言われた時 、普通の顔してたけど 、本当は心臓が飛び出るくらい嬉しかったの
後1ヶ月って思うとワクワクしすぎて仕事も2週間で終わらせれたくらい 。
一緒に住もうって言ってくれてありがとう ｣



すばるの車は
いつの間にかマンションに着いていて

渋｢ 行こ 、｣

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