2 スキやんか《 赤 》

サプライズ ページ32

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｢ ほんとに来ちゃった 、｣



思い立ったのは昼過ぎ
今は辺りも暗い夜9時
私がいるのはすばるのマンションの前

そう 、大阪 。




サプライズで行っちゃおうかな 、
なんて 。

今日は夜遅くまで仕事って言ってたし
帰ってきて美味しいご飯あったらきっと喜んでくれるかなって 、
そんな事考えたら、いてもたってもいられなくなって来てしまった


あと2週間ぐらいで大阪に来て同居出来るのに 。
関係が濃くなればなるほど依存していく



この前みたく鍵をさすと
エレベーターへの道が開いて
エレベーターに乗り込んですばるの部屋の階へ

まさかすばる帰ってたりしないかなあ 、
仕事が不規則だから、終わる時間はあくまで"予定"であって 、大幅に早まるかもしれない


ドキドキしながらゆっくり鍵を開ける
少しだけドアを開けて 、
ちらっと中を見ると真っ暗な部屋

ほっと胸を撫で下ろして 、
玄関の電気をつける



靴を脱ごうとして 、
｢ あれ？ ｣ と置かれた靴に違和感

女の子が履きそうな靴
でも 男の子が履いてもおかしくないスニーカー
… でも 、すばるはこんなの好きじゃない



一瞬嫌な思いが浮かんだけど 、
こういう時って 、
ピンヒールでケバケバの人だったりするから
多分違うんじゃないかな
なんて 、ザ浮気 って感じの漫画やドラマのシーンを思い出す



リビングに入って電気をつけても
誰もいそうにない


｢ よかった 〜 心配になったじゃん ｣


誰もいなくてほっとため息をつく
すばるのってことは誰かから貰ったのかな … ？
女の子が履きそうな靴だから 、やっぱり選んだのは女の人かな … ？
それを使ってるの … ？？
そんな考えを頭をぶんぶん降って打ち消す

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