2 スキやんか《 赤 》

ただいま ページ22

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渋｢ A 、｣

｢ はーい … ｣



目を擦って 、辺りを見渡すといつもとは違う部屋
だけど見覚えはあって
ああ 、すばるの家だ
ってにやにやしちゃう



渋｢ なんニヤニヤしとんねん ｣

って笑うすばる



渋｢ ただいま ｣


｢ … おかえり ｣


ただいま と おかえり
ただそれだけなのに
こんなにも嬉しい事はなくて
胸がきゅ 、って締め付けられる
そんなすばるもニヤニヤしてて 、
そんな顔を見つめてたけど 、
あ 、とすばるの奥にあるカバンに目がいく



｢ ご飯っ ｣


渋 ｢ 疲れてへん？ええの？ ｣



眉を下げた顔で聞いてくる
いつからこんなに優しくなったんだろ 、
いや 、違うか
すばるは会った時から優しいもん
いつから言葉に出来るようになったんだろう 、かな



｢ すばる見たら疲れなくなったもん ｣


渋｢ … ん ｣



少し照れた顔のすばるは手の甲で顔を隠しながらソファに座る


そんなすばるを横目にキッチンに立つ
すばるの好きな味を考えながら 、
調節して料理を作る


ただ料理を作るだけなのに
1人分を作るのとは比べ物にならない楽しさで
ついつい鼻歌を歌いながら歌ってしまう

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