４３話ー ページ48
いきなり浴びせられた大量の水に驚いていると
グイッ!!っと知らない男子学生に手首を引っ張られた
「走って」
『えっ』
訳もわからず手首を、握られ走らされる
暫く走り立ち止まった時は、私もその男子学生も、息を切らしていて
よく見たらこの男子学生は秀知院学園中等部の制服を着ている
「ﾊｧｯ…ﾊｧ…すいません。一緒に濡らしてしまって…気付いたら身体動いてたから
もっといい方法思い付けば良かった…」
そう言った彼は申し訳なさそうにしていて
『いえ… あの、助けて頂きありがとうございました…』
「 ははっ。ただ漫画に影響されて、してみただけなので気にしないで下さい。
それより、クリーニング代…」
びしょ濡れの私にクリーニング代を渡そうとする彼に
『大丈夫です。制服なら乾かせばいいから』
「…本当にすみません」
何故か助けてくれた彼は何も悪くないのに、寧ろ威張ってもいいとこなのに、私までを濡らしてしまったことを凄く謝ってくれて
『本当に大丈夫です。ありがとう』
「いえ。あっ 鞄…てかゲーム機……壊れたんじゃ」
『少し濡れたぐらい大丈夫ですよ。鞄の中までは濡れてないみたいですし』
鞄の中にあったタオルで濡れた制服をふいていると
「…あ…それ……もしかしてそのキャラ好きなんですか？」
私のゲーム機に貼ってるキャラシールを指さしてきた
『…………は…い…』
「ならこれ良かったらお詫びになりませんけど…どうぞ」
そう言って彼が取り出したのは今日目当てで向かってた限定版UFOキャッチャーにあるはずのキャラマスコットを差し出した
『えっこれ今日の限定版…』
「僕が好きなキャラは獲れたんでいいんすよ。なんか手絡まってて一緒に釣れたやつなんで」
と言う
『………ありがと…』
「えっと帰り道どっちですか？また絡まれないですかね？」
『タクシー乗って帰るので大丈夫です…』
「良かった…」
そう言った彼はタクシーが来るまで一緒に待ってくれ
「あ、クソみたいな奴多いので気を付けて下さい」
そう言って彼は帰っていった
口が悪くて少し根暗そうな彼が、初めてヒーローに思えた
行動を起こせる勇気
見返りを求めない優しさ
『・・・・かっこいい…』
うまれて初めて顔と心臓が熱くなった。
〜〜〜〜
(えっ俺の運転さばきに見とれてる？)とﾀｸｼｰﾄﾞﾗｲﾊﾞｰが勘違いしたのは内緒である
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西姫(プロフ) - めちゃくちゃ面白いしキュンとしましたしました(*^^*)続きも読ませてもらいます！ (2023年1月9日 0時) (
レス) @page50 id: 88164419ff (このIDを非表示/違反報告)
珈琲牛乳の勇者(プロフ) - ナブなさん» ありがとうございます。もうアニメ一期の時に書いたやつなので見直すことがなかったので助かりました。ありがとうございます。 (2020年5月25日 4時) (レス) id: 9aeea3448b (このIDを非表示/違反報告)
ナブな(プロフ) - 好きです(唐突)あ、あとそうゆうではなくそういうですよ((ｺｿｯ (2020年5月21日 2時) (レス) id: dd9b731457 (このIDを非表示/違反報告)
珈琲牛乳の勇者(プロフ) - viviさん» ペチャパ…確かに何故イつけなかったんだろww コメントありがとうございまーす (2020年4月9日 20時) (レス) id: 9aeea3448b (このIDを非表示/違反報告)
vivi - ひぁぁとうとひぃぃ (2020年4月9日 17時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珈琲牛乳の勇者
| 作成日時：2019年3月27日 1時
