切ない 、好き 《 渋谷 》

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今日もすばるくんは遅くなるらしい






ここ最近 、 お互い休みがなくて



あんまり会えてないし



寂しいなあ って思いつつ






友達と飲み会に 。




その帰り






｢ あ、れ ？ ｣





見た事ある車のナンバー







助手席には綺麗な女の人







運転席には誰もいなくて






｢ あ ……… っ ｣






すばるくんが乗り込んできた 。





見ちゃダメって思ったのに



目がそらせなくて、



二人の唇が重なるのを見てしまった 、









涙が止まらなくて、タクシーにも乗らずに




歩いて家まで帰る







｢ ひっぐ 、 ぐす、 ｣




雨まで降ってきて






｢ 最悪 ｣





今頃あの2人は、




あったかい家で 、 笑いあってるのに







｢ すばるくんのあほ … っ ｣








雨の中とぼとぼ歩いていると





忠｢ Aちゃん？！ ｣







声がして振り向くと




忠｢ びしょ濡れやん！どうしたん！ ｣







｢ おおくら、さん … ｣





忠｢ ちょ、家近いから来て！風邪引く！ ｣







買い物帰りらしい大倉さんの傘の中に入れてもらって、




マンションの中に入っていく

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