切ない、好き《渋谷》 (ページ11)

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忠｢ Aちゃん、こっちおいで｣

体育座りをして、その足の中に入るようにいう大倉さん

｢え、｣

戸惑ってると

忠｢ほーらっ｣

酔いが回ってきて、

腕を引かれると簡単に大倉さんの足の中に収まる

忠｢あ～ええサイズ感｣

｢大倉さんっ、すばるくんに怒られちゃいますっ｣

慌てて言えば

忠｢ええやん、すばるくん見てへんし｣

そうゆう問題じゃなくてっ

そう言って

大倉さんの腕を解こうとすると

忠｢忠義って、呼べたらいいよ｣

ニンマリ顔の大倉さん

｢ ……… ただ、よしっ｣

恥ずかしくて顔が赤くなりながら何とか呼ぶ

無言の大倉さん

｢あ、あのっ、呼んだからっ離して、」

忠｢あかん、我慢効かへん｣

｢えっ？ … あっ、ちょっと待っ …… んっ」

耳をカプっと噛んだと思えば

さっきみたいにふっと息を吹きかける

忠｢耳弱いんやろ？｣

そう言うともう片方の耳を指で触る

｢大倉さっん、だめっ、ほんとにっ … ｣

忠｢あ、忠義って言わんかったから罰ゲーム｣

そう言って、力の抜けた私を簡単に押し倒す

｢大倉さ … んっ？！ … やっ、ぁ … ｣

ちゅっと軽く唇が触れて

首元にチクッと痛みが走る

｢待って大倉さんっわたしすばるくんいるからっ｣

必死で止めようとしても

酔いが回って力なんて出ない

すぐに腕を掴まれて

忠｢すばるくんすばるくんうっさい｣

そう言って、何度もキスを繰り返す

｢待っ、おおくらっ … さ、っ … ｣

深くなるキスの隙間から必死に声を出すと

忠｢忠義って呼べって言ったやろ？｣

口角を上げる大倉さん

｢ただよしっやめてっ … ｣

そう言うと

忠｢しゃーないなあ、今日はここまで｣

って言って私を起き上がらせる

大倉さんの腕が伸びてきて、無意識にビクッとしてしまう

忠｢頭なでるだけやん警戒せんとってよ～｣

さっきのことなんて無かったかのように

ケラケラ笑って頭を撫でる大倉さん