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6 晴矢side ページ6
風介と一緒に部室へ向かう。
さっきまでと違って、とにかく男臭い。
この学校はマネージャーとかないからな。
いつもならAに一言いってから部活へ向かうけど、今日はその気になれなかった。
なぜなら、元カレと一緒に仲良く話してたからだ。
これって嫉妬深いっていうのか？
いや、そんなはずはない。みんな今の俺の気持ちになるに違いない。
そんなモヤモヤを抱えたまま練習が始まった。
アップはバレー部の後に外周をすることになっている。
その前まで、とりあえずペアでパス練とか、シュート練とかする。
一応俺はレギュラーで、副キャプテンだから号令は俺がかける。
貴「外周終わりました」
報告をしにやってきたAはいつもより疲れた顔をして戻って行った。
大丈夫かあいつ、という声がちらほら聞こえる。
部長のヒロトが、外周行こう、とみんなを並ばせた。
外周はあっという間に終わり、コーンを準備するように言われた。
コーンは体育館倉庫の中。
鍵を開けて、入った時だった。
貴「それで？なにが言いたいの？まさか、復縁しようとか言わないよね。」
石「そのまさかだよ。」
タイミング、悪過ぎ。
俺は体が固まって動けなかった。
気づくと2人は唇を重ねていた。
怒りより悲しさの方が上をいっていた。
もうそのあとのことは覚えていない。
〈つづく〉
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作者名：はるぅ | 作成日時：2017年12月13日 18時
