5 ページ5
私は言われるがまま、石川の隣へ行き、話をされるのを待った。
石「元気だったか？」
第一声に驚いた。
そんなの、分かってるでしょ？一緒に部活してんだから。
私はあえてスルーした。
石「ごめん！！俺が悪かった。」
貴「えっ.........？」
急すぎて何かわからなかった。
石「怒ってる.........よな。」
なにに？私は意味がわからなかった。
貴「なにに謝ってんの？」
石「俺のワガママでお前の気持ち、振り回しちまったこと。」
貴「それで？なにが言いたいの？まさか、復縁しようとか言わないよね。」
冗談で言ったつもりだったのに石川が黙った。
石「そのまさかだよ。Aがいなくなってから、ずっと心に穴が空いてたんだ。」
貴「彼女は......？好きになった彼女。」
石川は私の顎を掴んで慣れた手つきで私にキスをした。
貴「なっ、なにして............///」
石「俺、別れたんだ。あいつ、すげー性格悪いのな。」
別れた......？
石「だから、俺ともう一回、付き合って？」
貴「は......？バカ......言わないでよ。私にはあなたの残念な彼女と違って私のことを大切にしてくれる人がいるの。本当にほんとにサイテーだね。」
私の言葉を聞くと石川は驚いた顔をしていた。
多分、私ともう一回付き合えるという自信があったのだろう。
じゃね、と言って私は体育館へ戻ろうとした......けど
次は腕を掴んで、さっきよりも深くキスをした。
石「俺、諦めねぇから。」
そう言うと私を残して帰って行った。
貴「............///」
この時気づかなかった。
南「.........」
晴矢が見ていたなんて。
〈つづく〉
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はるぅ | 作成日時：2017年12月13日 18時
