パ パ と 呼 ん だ な ら 。

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風磨side

ライブが終わって、20分


「あ、そ、聡です…。」



というか弱い声を迎え入れてから、5分。



「それで、あの炎が上がったところで、鳥肌が立って！あの曲すっごく好きです！

ダンスが、揃ってて、ジャニーズJr.？の方々と一緒にやってるのが素敵でした！
あと、5曲目の曲の衣装がとっても好きで！風磨さん、ピンク系も似合うんですね！」




さっきまで、モジモジしていた聡くんが熱烈に語り始めて2分。

語り始めてからは、マシンガントークは止まらない。


『聡はね、語り始めると長いのよ。あの子、ちょっと抜けてるところがあってね、自分で話のゴールテープを切ったことがないのよ。
笑えるでしょ？』


そういや、明日香さんにそんなことを言われた気もする。
明日香さんも、明日香さんで、話し始めると止まらないんだけどね。



「そ、聡くん…？」


「あ、はいっ！」


「今日は、来てくれてありがとうね？手を振ってくれたの、みえたよ？」


そう言うと、嬉しそうにして




「あのっ！世界で一番大切な人が来てくれてるのでって、僕のことですか…？」




そう聞いてくるから






「もちろん。」






そう答える。





「とっても、とっても、嬉しいです。」





そう綺麗に微笑むから。






「そりゃ、だって腐っても父親だもん。


息子が世界で一番大切なのは、当たり前なの。」




そう答えるんだ。

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