§.・66・.§ ページ17
山田side(回想)
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俺の家から少し歩いたところにある神ちゃん家。
縺れる足を、必死に動かして、歩き続けた。
その間に、こんな考えがふと思い浮かんだ。
父さんと母さんは死んじゃったんじゃないか、と。
でも、そんなわけない。
あれはテレビの中だけの話だ。って信じて歩き続けた。
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ピンポーン
この音を聞くだけで、思い出したくもない情景が頭に浮かぶ。
神「はーい。今開けまーす。」
今年高校生になった神ちゃんは、
前に住んでいた遠い家から引っ越しをして、
一人暮らしをしていた。
神「おお、涼介。こんな時間に何しに...........ッ!?
ちょ、どうしたんッ!?」
山「ぱぱもままも しんじゃった....。」
必死に、違う違うと考えたが、
やっぱり、幼い俺からは理解もできない、
死、というものなんではないかと思った。
神「......は!?
ちょい、待ちッ!」
一旦部屋の中に入った神ちゃんは、携帯と水に浸したハンカチを持ってきた。
そのハンカチを、さっきまでは痛かったはずの頬に当て、
俺を抱っこして、不気味に光る街灯の下を走り抜けた。
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さっき出たばっかりの家へ着くと、俺を抱っこしたたままの神ちゃんが、
急いで扉を開けた。
玄関に倒れている母さんを見て驚いた神ちゃんは、
ポッケに入れていた携帯を取り出して、
電話を掛け始めた。
神「すみません!!
誰かに刺されたみたいで、血を流して倒れている夫婦がいるんですけどッ!!
住所、ですかッ!?
此処のは分からんッ.....。
あ、そうや!!
涼介、おばさんかおじさんのお財布、何処にあるか知らんッ!?」
山「知ってるよ。
はい。」
神「――――――――ですッ!!
はい、じゃあ俺外出ときますねッ!!」
電話を終えた神ちゃんは、もう一度玄関へ向かった。
山「ともくん...?どこいくの??」
神「....すぐ戻ってくるから、ちゃんとお父さんの近くにいるんやで...!」
山「うん....。」
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イチゴ姫(プロフ) - 桜夜兎。さん» すっごい面白かったです!!!!!なので、もっと貴方の作品読みたいなぁと思って、一人は病気がち、もう一人は我慢や。のパスワード教えてくれますか?それとも、編集中とかですか? (2017年4月11日 21時) (レス) id: aa34321914 (このIDを非表示/違反報告)
伊にゃぁ慧(プロフ) - (名前)彩花さん» 何のですか、?パスワード作品は色々あるのですが。。 (2017年1月6日 0時) (レス) id: 1bd710b3d6 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)彩花(プロフ) - パスワード教えてくれませんか? (2017年1月5日 19時) (レス) id: c56e90dccc (このIDを非表示/違反報告)
桜夜兎。(プロフ) - ☆HAZUKI☆さん» コメント、有難う御座います!_あー、ごめんなさい!!書き直し中でして。早めに終わらせますね!! (2016年11月2日 18時) (レス) id: 7bbdd9a461 (このIDを非表示/違反報告)
☆HAZUKI☆ - すいません(汗)この前作のことです(泣) (2016年11月1日 22時) (レス) id: 85fa231674 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜夜兎。 | 作成日時:2016年3月5日 23時