温かい ページ10
「....葵、どうしたんだ？」
「...え？」
突然、水鳥先輩が声をかけてきた
「えっと..どうしたんだって...何がですか？」
意味が分からなかったため、問い掛けることしかできなかった
自分の格好がおかしいのかな...？
私は顔を擦ったり、服装を整えたりした
「いや、別に見た目がおかしいってわけじゃないぞ？」
水鳥さんは苦笑を浮かべて私を見る
私は少し恥ずかしくなった
「...で、私のどこが..おかしいですか？」
今にも話が反れそうだったから、私は話を戻した
言いずらそうな顔をした水鳥さんと私の中に茜さんが割り込んできた
「葵ちゃん...いつもと違う..」
いつもおっとりとした茜さんの言葉も、今回ばかりは引き締まって聞こえた
「そ、そうですか？別に疲れてはいないんですがね...」
私は苦笑を刻んだ
水鳥さんと茜さんは目を伏せる
「あ...」
そういうことを言っているわけじゃないんだね
「..すみません」
私には、それしか言えなかった
涙が溢れそうになるのを堪えた
「否...別に..」
水鳥さんは私の頭を撫でた
いつもだったらくしゃくしゃにするのに
今回ばかりは、撫で方が優しい
ああ、温かい
「アタシ達も、そのA？てヤツのこと知らないが...完全に知らないとは言えないんだ。なん だか....まだモヤモヤしているというか..」
水鳥さんは身振り手振りで説明しようとする
...つまり、【A】という存在が完全に忘れ去られたわけじゃないということかな
それだけでも、嬉しかった
「葵ちゃん、今日は家に帰ったらどう？疲れ...というか..その...」
茜さんも少し言葉に迷っていた
自分でも、今日は家に帰ろうかと思っていたため、茜さんの言葉は私にとって好都合だ
「分かりました、後は任せますね！」
私は荷物を持ちながら立ち上がる
「おう、任せとけ！今日はゆっくり休めよ！」
水鳥さんはいつものように元気な笑みで答えた
「無理しないでね」
茜さんも、穏やかな笑みでそう言った
「はい！」
私は円堂監督に事情を話し、雷門中から出た
「..葵...」
天馬は葵の後姿を見て、彼女の名を呟いていた
「心配するな、葵は明日には元気になってるさ！」
天馬の言葉を聞きつけた円堂は天馬の頭を撫で、元気よく言った
「...そうですよね！」
無邪気に笑う天馬を見て、円堂も笑った
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柚霞 - 嫌われ小説禁止...ってもう占ツクなんてやってないかww (2022年10月14日 20時) (
レス) id: 1cc8a1f72f (このIDを非表示/違反報告)
糞が - 最低女 (2018年2月6日 1時) (レス) id: 946af899f6 (このIDを非表示/違反報告)
コロネ君(プロフ) - 愛莉咲さん» ありがとうございます。喜んで頂き幸いです（＾∇＾） (2014年6月21日 9時) (レス) id: 1152812d15 (このIDを非表示/違反報告)
愛莉咲 - 面白かった♪ (2014年6月16日 20時) (レス) id: 4e8619a983 (このIDを非表示/違反報告)
コロネ君(プロフ) - 初めまして！返信遅れてすみません＞＜;ほわわわ///有難うございます//！ はい！登録しますね！！ (2013年8月3日 15時) (レス) id: 40b2ae9dbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コロネ君 | 作者ホームページ：http://profile.ameba.jp/desuso-do10/
作成日時：2013年5月12日 15時
