気をつけろバカ！ (ページ13)

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「どうですか？それ、本物の茹でて！作ったゆで卵なんですけど」
「美味いから機嫌なおしてや…」

あの後同情してくれた大先生に電子レンジの片付けを任せて、ゆで卵を作った。
普段一人暮らししてるから、少し小さいテーブルに3人分の料理を乗せ食べている。サラダにはちゃんとゆで卵がカットされて乗せてある。少しシャオロンに甘い。

「ま、カレーも美味いやん？な？」
「…そうだけど」

今度からキッチンというか食べ物を一切こいつに触れさせない。
まあカレーも美味しく作れたのは本当のことだし、食べていると頭に上った血も冷めてきた。いいもん、お前らにはないと思うけど、アイス買ったも～～ん！

食べ終わって罰としてシャオロンに洗い物をさせる。その間は楽しく大先生とマリカーをしていました！シャオロンのほろよいは捨てた！
途中で乱入してきて一位ばっかとるシャオロンと口喧嘩していたらもう10時。明日がまた月曜日ということを思い出した私たちは、「帰ろっか…」という大先生の言葉でお開きになった。
この1人になった時の虚無感よ。取り敢えずシャワーを浴びて、トントンさんにお礼のラインを入れて寝た。

「こちらこそ、余り物で…」

すみません、と打とうとした手を止めた。
やっばあ、Aさんの玄関に靴あった。夕方にサラダを届けに行った時に見た光景がずっと頭の中で浮かぶ。Aさんの靴より大きかったスニーカー、男のやろなぁ…。日曜に家上げる男なんて彼氏しかおらんやろ…。

ちょっと寂しく感じて、その日はシャワー入ってソシャゲも開かずに寝た。