後輩のつまみ食い【企画】 (ページ25)

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7.優しい後輩ページ25

不覚である。実に不覚である。
放課後、人気のない校舎の裏。告白にはもってこいの場所で。
まさかコイツにフラれる所を見られていたなんて。

｢アララー…｣
｢っ!!ショッピお前…！｣
｢A先輩ってあんな人がタイプやったんやー｣
｢わーーー！やめて！もうやめて！これ以上傷をえぐらないで！｣
｢ふっwww｣

なにわろとんねん。
コイツは私の一つ下の学年のショッピ。中学の頃からいっしょで何故かやたらと絡んでくる。黙っていればイケメンなのに口を開けば憎まれ口、煽りのオンパレード。もうむしろギャップ萌えなのでは？
それにしても、コイツに見られてたなんて…あー…つらさ倍増なのだが

｢いつから好きなんすかあの人の事｣
｢……中学から。｣
｢ふぅん｣

あーあ。コイツはフラれたことなんてないんやろなぁ。黙って立ってるだけで女子が寄ってくるような顔面してるんだよ？でもたしか彼女がいたってのは聞いたことがない気がする。Why

｢長年の片想いお疲れ様っす｣
｢おい。｣
｢傷心のA先輩に優しい後輩の俺が｣
｢優しいって知ってる？()｣
｢……優しい後輩の俺が慰めてあげますよ｣
｢……お、おん。ありがとう……？｣

え、なんだろこわい
ショッピが私を慰める？なんか変なもんでも食った？

｢なん失礼なこと考えてるでしょ｣
｢そんなことないよ()…で、慰めるって実際何してくれるの？優しい後輩くん｣
｢えー…あ、なんか食うとか？｣
｢今考えたの？｣
｢良いじゃないすか、マクドくらいなら俺奢れますよ｣
｢奢ってくれんの？！やった！ほら！はよ行こ！｣
｢慰めるほど傷ついてなさそうで草｣