「嘘ほんと？」 ページ24
手に取った書類を一度置いて椅子を収める。
なんかこのままショッピ先輩に言い訳喋らせてたら、周りの社員に(偽)付き合ってることがバレてしまう。そう思いショッピ先輩の声に被せた。
いやバレていいのか？学生じゃあるまいし。というか目的はショッピ先輩の嫌いな同僚さん近寄らせないようにしよう！だったから、周りの認知が必要なのでは。
「………なんの用ですか」
「ショッピ先輩それ私のセリフですね」
「なんかな、うちんとこに何語か分からへんメール送られてきたから翻訳してもらお〜って」
Aちゃんなら読めるかも知れへんやろ？と微笑まれた。
確かに大学の国際学科でフランス語とイタリア語のを取っていたので、イタリック語派は読めないことはないがレベルは中の下ぐらいだろう。鬱先輩は超絶英語できる人だから英語ではなさそう。フランス語も読めたはずでは？と思い鬱先輩の背中を追いかける。
謝ったショッピ先輩の顔はなんとも言えない顔をしていた。残業しないよう休憩しないんでなんでも許してください。
.
鬱先輩の務める営業課の部屋に入るとドア付近にデスクがあるチーノと目が合った。ニコリと微笑まれたので無視して目を合わせるだけ、で比較的中央にある鬱先輩のデスクに向かう。手を動かせ口を動かすな。(おまいう？)(お前がブーメラン)
「これこれ」
鬱先輩の椅子に腰掛けて、無意識に背筋が伸びる。やはりいつもはお世話にならない他部署の部屋だし、上司の椅子に座るというのも緊張する。
後ろから細長い腕が伸びてきて、あるフォルダにカーソルを合わせ左クリックをするとメール文が画面いっぱいに出た。
確かに、アルファベットではない。だが私にもこれは読めなかった。これは字面が明らかにイタリックではない。多分、いや確実にゲルマンでもない。スラブか〜〜？守備範囲外です。
「これ、多分スラブ語派でしょう」
「嘘ほんと？」
この胡散臭い笑顔は信じてはいけない。知ってたくせに、という皮肉は給料と天秤をかけると圧倒的に給料に傾いたのではい、と口を塞いだ。
すると鬱先輩は、遠くにいる誰かに小声で叫んでいた。声カスカスすぎて草。守備範囲内おるんかよ。小声で「トン氏ー……！！」と呼ばれた男の人は随分耳がいいのか、立ち上がった。露骨に嫌そうな顔をしている。そうだよな仕事したいですよね
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のえる(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！（遅い）しんどすぎてバスの中で泣きましたありがとうございます (2019年12月15日 10時) (
レス) id: 90299a5c54 (このIDを非表示/違反報告)
宮野(プロフ) - めいさん» コメントありがとうございます〜！きゅんきゅんも笑いもとれて嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2019年12月7日 12時) (レス) id: f8843cf1b8 (このIDを非表示/違反報告)
宮野(プロフ) - みぞれさん» コメントありがとうございます〜！いつも応援させて頂いてるみぞれさんの心臓を掴めて嬉しい限りです…！ (2019年12月7日 12時) (レス) id: f8843cf1b8 (このIDを非表示/違反報告)
宮野(プロフ) - カナさん» コメントありがとうございます！やっと完結することが出来て良かったです…！これからも頑張っていきます〜！ (2019年12月7日 12時) (レス) id: f8843cf1b8 (このIDを非表示/違反報告)
宮野(プロフ) - 外ピさん» コメントありがとうございます！匂わせどうしよう、って考えてたらぐんかんの切り抜き見て参考にしました〜…！ (2019年12月7日 12時) (レス) id: f8843cf1b8 (このIDを非表示/違反報告)
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