初めての病院 ページ23
岸side
紫「こわいっ…」
海「やっ…」
「大丈夫、大丈夫だよ。父さんが居るよ？」
5人分の受付を済ませて
待合室の隅でギュっと固まって「こわい」「やだ」を繰り返してる。
そんな5人をぎゅっと抱きしめて「大丈夫だよ」と伝える。
紫「こわいこと、する…？」
その言葉に一瞬だけ声が詰まり、すぐに返事が出来なかった。
怖い事する？その言葉に今まで、紫耀たちが経験したことを物語ってる気がした…。
「ううん。大丈夫。怖いことないよ。先生に身体に悪い人が居ないか診てもらおうね？」
紫「ん…」
初対面の人が凄く怖いんだと思うんだ。
だからちゃんとサポートしてやらなきゃな。
＊
＊
暫く待ってると、受付で貰った番号で呼ばれた。
「よし、お部屋に入ろっか」
海「ん…」
みんな数字を呼ばれると、身体に力が入ったみたいで
そんな力を少しでも抜いて欲しくて背中を摩り
言われた診察室に入る。
？「はじめまして」
「どうも、よろしくお願いします」
紫「っ、やぁ…っ」
「大丈夫だよ。怖くない、怖くないよ？」
？「みんな初めまして。渡辺って言います」
渡辺先生は皆の目線に合うようにしゃがんで
優しく怖がらせないように声を掛けてくれた。
海「っ…涙」
「おっと、大丈夫だよ〜」
海人の怖さがピークに達したのか
泣きながら抱き付いてきた。
渡「ぐったりしてる…」
「あ、廉です！」
渡「廉くんから診ようかな。ここに寝かせてもらってもいいですか？」
「はい！」
抱っこしてる廉を近くの白いベットに寝かせてあげる。
幸いまだ眠っていて怖がる様子もなくて…
どうかこのまま寝ててくれっ！なんてありえない事をお願いする。
渡「熱高いですね」
「はい、、しんどそうで…」
この子達の前で、施設で…という言葉を使いたくなかった。
別に忘れてほしいわけじゃない、逆に俺は誇りに思って欲しいとも思う。
でも、今日から俺の家族だから。
いい意味で、忘れてもらいたいなって。
もう紫耀たちの家は施設じゃなくて俺の家なんだよって。
＊
＊
渡「熱が高いので、点滴しましょうか」
「はいっ、お願いします」
やっぱり熱を早く下げるには点滴が1番だよな。
頼む、起きないでくれ〜
とまたまた誰かにお願いをしつつ見守る。
なんとか起きずに点滴が入り
それから順番に診察が始まった＿＿。
＊
作品に出てくる渡辺先生はいつもお世話になってる渡辺先生です。
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岸くん推し - はい！頑張りましょう！ (5月24日 20時) (
レス) @page29 id: 9b03f4350a (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - 岸くん推しさん» 岸くん推しさん、初めまして。こんばんは。お返事遅くなってしまい申し訳ないです。はい！一緒にこれからも頑張っていきましょう (5月24日 20時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
岸くん推し - 一緒に頑張りましょうね！ (5月23日 17時) (レス) @page29 id: 9b03f4350a (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - オムライスとトマトさん» オムライスとトマトさん、はじめましてこんばんは。お返事が遅くなってしまって申し訳ないです。いつも読んでくださってるのですね、凄く嬉しいです！私なりのペースで偏りもあると思いますが頑張っていきますのでよろしくお願いいたします (2023年2月19日 19時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
オムライスとトマト - こんばんは！初コメント失礼しますいつも黒瀬さんの作品楽しみにしてます黒瀬さんのペースで頑張ってください！ (2023年2月18日 23時) (レス) @page7 id: 3e16c1cc65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒瀬優花
| 作成日時：2023年1月31日 22時
