白い恋人＊川村壱馬 (ページ6)

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‐ 壱馬 side

ヒロさんとの話が終わった後は

自宅まで久しぶりに散歩をしながら帰宅をしていた。

外は秋が近づき寒いということもあって震えた。

壱馬「こんなことならマネージャーさんに送ってもらえば良かった … 」

そう後悔していると＿

壱馬「・・・大丈夫なんか … あれ」

目の前には公園のベンチで嘆きながら飲酒をしては

俯いて足をバタバタとしている女性・・・・

見た目は帽子を深くかぶっていて顔はよく見えない。

少し気になってしまった俺は気が付くと

壱馬「大丈夫ですか？」

声を掛けていた。

「え＿＿＿あ、あぁ」

俺が急に話しかけてしまったこともあって

慌ててしまったのか膝に置いてあった雑誌を地面に落としてしまった＿

壱馬「落としましたよ＿ Aじゃないですか」

「え！」

壱馬「え？あ、これこの写真」

彼女の開いていたページには

今日の話題に上がったAが映っていた＿

「あぁ … 好きなんですか？A 」

壱馬「好きとまでは言わないけど綺麗ですよね」

「綺麗か・・・・」

俺がAを褒めるとこの女性は無表情で

雑誌を見つめていた。

壱馬「 Aって濁してるようで素直に答えてますよね取材とか。

　自分何事も正直な人は素敵だと思いますよ？」

「・・・・」

彼女は驚いたように俺を見て

「ありがとう」

壱馬「え？」

すると彼女は即座に立ち上がり＿

「明日からまた頑張ろうかな、じゃあね不審者さん」

そう言ってその場を差って行った。

壱馬「・・・・・いや、不審者ちゃうわ！」

‐