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〜すれ違う〜 ページ1

お……め……く、

おぃ…め……さく、

おい!!名作!!


名作「………んん、ぅ、?」

目を開けると、駄作君が目の前に仁王立ちしていた。

名作「え、ぁ、ど、どうしたの。駄作君っ、」

合ってしまった目を慌てて逸らす。
気まずい。あんな事があったから。

(回想)
この前の出来事

名作「はぁ、暑いね。今日、」
駄作「なぁ、名作、ここの問題、わからない、教えろ。」
名作「あーはいはい」

小学生の頃は駄作君の方が頭良かったのに、
今や僕の方が頭がいい。どうしたんだろ。

駄作「ん、なるほどな、、じゃあこれをこれにかけて………」
名作「家に押しかけてきて勉強教えろ、なんて、急にどうしたの?」

僕は、アイスコーヒーのコップに挿してあるストローをカラカラ、かき混ぜながら聞いた。

駄作「あー、勉強難しくて全然聞いてなくて、分かんなくなった。」
名作「いやちゃんと聞けよ!!まったくもう、駄作君、頭いいんだから、」
駄作「なぁ、名作、キス、してみないか?」
名作「は?」

唐突に言われた。こいつ、頭イかれたとも思った。うん。

名作「あのさぁ、冗談キツイって!キスは男女同士がやるもの……」

語るために目を閉じるといきなり頭をぐいっと引き寄せられ、唇を奪われた。

突然の事で、頭が追いつかずパニック状態。

唇同士が離れると

駄作「ごめん、邪魔した、帰る」

と、さっさと帰ってしまった。

(回想終了)

未だに意味が分からない。
何故僕にキスをしたのか。
駄作君はモテるから、女の子とすべきでは。
まさか僕を……いやいや!そんなワケないか!

駄作「あのさ。ごめん。この前は、暑さで頭やられてたわ、なんかあの時、名作がすごく可愛く見えて、それで。、、」

たじたじしながら話す。
いつの間にか僕の視線は、駄作君の視線と合っていた。

名作「別にいいよ、気にしてない。」
駄作「……あぁ、ありがとう、」


またな、
うん、

そんな会話をしてお互い背を向けた。


二人(…………僕の気持ちが、バレたらきっと気持ち悪がられる。この気持ちは一生閉まって置こう。)







二人の気持ちは同じだけど、すれ違う。

終わり



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設定タグ:あはれ!名作くん , 黒電話 , 高校生パロディ   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:黒電話 | 作成日時:2018年4月25日 22時

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