You got the Best Of Me①【BTS】 (ページ29)

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29.The past＊憧れの人達ページ29

スタッフさんに連れられて、エレベーターで上の階にあがり、あるドアの前まで来た。

ST「今ちょうど…少女時代が練習中でして…
実はまだ発表していないのですが、今年の12月に初の単独コンサートをソウルで行うことになったんです。…まだ4ヶ月以上先ですが、最近コンサートの練習が始まりました…。中、入りましょうか」

そう言ってスタッフさんが扉を開けると、中ではダンスの先生なのだろうか、大人の女の人と、テレビでよく見る姿より少し幼く見える少女時代の9人が踊っていた。

練習室の中は、青い空の壁紙が印象的で、壁一面に鏡が貼ってあった。

私たちの姿に気がつくと

「안녕하세요!(こんにちは!)」と一斉に挨拶をした。

…凄い。まるで軍隊みたいな…

ST「おー！練習中に邪魔してごめんね。今この子と事務所を見学している所なんだ。ちょっと練習見て行ってもいいかな？」

네!(はい!)

そう返事をすると、また音楽に合わせて踊り出した9人。

凄い…TVでよく見る人達が目の前で踊っている…

キラキラしたその姿に私はすっかり夢中になり
目を輝かせながら練習を見ていた。

ST「ははっ！すごく熱心に見てくれているね…！どうかな、本物の少女時代は。」

YN「すごく…すごくかっこいいです！ママ…わたし…」

ママ「ふふっ…ママはユナがやりたいのなら賛成よ。興味があるのなら、1度やって見るべきじゃないかな？」

YN「…うん！私この事務所に入りたい！それで、少女時代みたいに可愛いアイドルになるの！」

ST「…では、来週に1度形式上オーディションをさせていただきます。こちらからお声かけをさせていただいたので、事務所に入っていただくことは確定しておりますが、まだ歌ったり踊る姿を見たことがあるのはキャスティング担当の者だけなので…
オーディションをするその日に契約をしたいと思うのですが…お母様よろしいでしょうか？」

ママ「分かりました。また来週娘と事務所に向かいますね。何か準備するものなどはありますか？」

ST「…そうですね…ダンスと歌のために1曲ずつ準備してきて欲しいです。そんな長いものじゃなくて大丈夫ですので…」

ママ「はい。ではまた来週伺います。」

ST「よろしくお願いします。」

こんな感じで事務所の見学が終わり、後日また改めてオーディションを受けに事務所に行くことになった。