2話 ページ2
敦side
敦「えっと、あの……ヒノエさん、ですか?」
ヒ「ぇん!!君が噂の子?僕は鼓滝ヒノエです。」
前髪の隙間から桜と緑のグラデーションの凛としたそれでいてパチリとした瞳が覗く。
横の髪の中から長い三つ編みが垂れている。
ヒ「ねぇお迎えありがとう。君は……」
敦「はい!中島敦です!」
敦くん!よろしくねぇと言いながら頭を撫でられる。
そしてじゃあ行こっかと言いてとてと歩く。
ヒ「……んぉあ?」
敦「ヒノエさん?どうしたんですか?」
ヒ「ん〜?あのさぁ」
敦「はい??」
ヒ「探偵社、どっちらっけ??」
なるほど……
〜徒歩移動〜
ヒ「しばらく外国だったからなぁ……横浜、懐かしいなぁ〜」
敦「ヒノエさんは今までどこにいたんですか?」
それはね〜と言いながらバッグを漁り、なにかのパンフレットを出す。
ヒ「これ、仕事で仏蘭西に行ってたんだよ」
仏蘭西……と言いながらパンフレットを見ているとくっふふふwと言いながら肩を揺らす。
敦「なっ、なんで笑うんですか!」
ヒ「あぁ、ごっ、ごめw いやぁ、あまりにキラキラした目で見てるから……可愛いなぁと思って」
敦「そっ、そんなこと……!」
ヒ「お、怒ってる?」
敦「えっ!?ちがっ、怒ってないです!」
と言うとほっとしたような顔になり良かったぁ……と笑う、ふと横を見てん、となにやら指を指した。
ヒ「ん?ねぇ、あれ。」
と言いながら川を指さす。
敦「えっ!?だっ、太宰さん!?」
そう、太宰さんが川を流れているのだ。
ヒ「まーたやってんのあいつ」
と言いながら橋の手すりに乗り上着を僕の方に投げる
敦「えっ!?ひっ、ヒノエさん!?」
ヒ「だざーい!沈められるか締められるか。どっちがいいー??」
もちろん返答はない。犬○家になっているから当たり前なんだろうけど……
ヒ「じゃあトラちゃん!ボク異能力つかうね!!」
敦「えっ!?あの?」
ヒ「大丈夫!スグ戻る!」
と言うと指先からバシュッと何かが出る、そしてトンっと跳ねる。
そのまま宙返りし空で止まる。
敦「えっ!?空を飛んでる??」
ヒ「っと。だざーい運び方に文句は受け付けないからね〜」
と言いながら腕をしならせ隣に戻ってくる。
そのまま右手を引くとザバァッっと言う音と共に太宰さんが上がった。
ヒ「久しぶり、相変わらずおバカなことしてるねぇ」
太「ヒノエくん!おかえり!」
国「だざーーーい!!どこに行った!!」
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次行くぜ
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作者名:虎左衛門豹之助 | 作成日時:2022年5月22日 19時