【REBORN】最高の幸せ 4【沢田綱吉】 (ページ31)

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181．金髪キラキラ…… ページ31

クロームちゃん歓迎会から数日。リボーン君達が探してくれたのか、クロームちゃんの住むアパートが決まったようで彼女とのお泊まり会は昨日終わった。少し寂しい気もするが、独りには慣れてると自分に言い聞かせる。

そんなとき、綱吉の家から騒がしい声が聞こえて、なんとなく家の中を覗くと家光さんと目があった。

「おぉ！Aちゃんじゃねーか！」
「家光さん、帰ってきてたんだ！」
「まぁな。ツナだろ？あいつ友達の家泊まったらしくてさぁ」

彼は、庭でランボ君達と遊んでいたようだ。こんなにも優しい笑顔の家光さんのことを、綱吉が嫌がる意味がやっぱり理解できないな、なんて考える。

「避けられてんのかな、俺」と泣き真似をする彼に苦笑いしていると、その背後から「だから2人とも喧嘩しないで仲良くしてって言ったでしょ」と頬を膨らませた奈々さんが現れた。

「久しぶりにAちゃんが迎えに来てくれたっていうのにツナったら……」とフライ返しを片手に眉を下げた彼女に「ふらっと寄ってみただけだから気にしないで」と笑いかけた。……それが朝のこと。

「嘘！シモンファミリーの全員がスカルの代理に！？」

HRが終わり授業の準備をしていると綱吉の大声が聞こえてきた。顔を上げると「うん！」と笑う炎真達が視界に入り、マフィア関連で何かが起きていることを察する。よく見ると彼等は怪我をしていて、彼等は遠い世界の人なんだと改めて痛感した。

最近河川敷には行ってなかったな、と炎真を見て思い出す。クロームちゃんと登下校していたこともあり寄り道はしなかったのだ。昨日まで一緒に住んでいたクロームちゃんの席を見ると、彼女は欠席していた。

寂しさからのため息をつくと、ガシャンッとガラスの割れる音と共に「初日から決まんねーな」と聞き覚えのある声が聞こえて目を見開く。

「新任英語教師のディーノだ！ヨロシクな」

現れたのはディーノさんだった。絡みは少ないが話したことはある、と驚いていると綱吉達も知らされていなかったのか動揺していた。

「ちょっ何！？超かっこいい！」「金髪キラキラ……」と目をハートにさせた女子が騒ぎ立てているのを横目に、何が起こっているのかわからない不安が押し寄せる。

並中に転入してきたクロームちゃん。綱吉達の怪我。ディーノさんの赴任。普段は家にいない家光さんも沢田家に帰ってきているみたいだし、といつもと違う違和感が胸をざわつかせた。

…………すごく、嫌な予感がする。