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99話 ページ3

「は?

第二皇子って、紅明って奴じゃないのか?」

煌帝国に来て初日、俺は皇子達と顔を会わせるべく、食事の間に来ていた。

すると、驚くべき事に第二皇子は他にいたようだ。だが、ソイツは今ここにはいない。

「ええ……第二皇子様は、大層本の虫でして…

普段は書庫に籠って出てきません。

……まあ、第二皇子様のお顔はあまり知られておりませんので、私達ではどなたと言えるわけではございませんが……」

食事を運んでいる給持に聞くと、そうやって返ってきた。どうやら聞くところによると、ソイツは相当変人で、古くから使えている奴等でも見たことがあるヤツは少ないらしい。

何だよソイツ、興味ある

一応他の皇子達は粒揃いだが、個人的にもソイツは興味があった。だからこそ、少し期待していた


のだが



「お前、………



くせえ!!」


まるで三日間風呂に入っていないような臭いがする!!

きったねぇ!!




それが第一印象だった。

__________________


「オラァ!! 」

そう叫び、魔法でソイツを風呂へと投げ飛ばす。勿論、ゲロのついた服も一緒だ。煌帝国の皇子専用の風呂なので、広さは十分ある。

「…ぅわ…きったねえな」

そして、自分の服にもついたゲロを見る。正直言って、俺も吐きそうだ。お気に入りの服だったのに…

「…っ風呂……

あっつ!!」

風呂のお湯が熱かったのか、急いで風呂から出てこようとするそいつ。そうはさせまいとそいつを突き飛ばしておく。

さて、俺も入るか。

そう思い立ち、服を脱いで風呂へと入る。ああ、少しばかり熱いがまあ良いだろう。風呂なんてそんなもんだ。そんなことよりも、俺は早くこのゲロを落としたい。

しかし、そこで唐突に気が付いた。


あいつ、居なくね?




その後、風呂場で溺れているソイツを見付けて



ソイツが母上とやらに連れていかれるのを見ていた。


あいつの?ああ、結構でかかったよ?




んで、それがどうしたんだよ×××?




まあ取り合えず、あいつからしたら俺は最悪だってことだな。




まあ、あいつちょっかいだしにいくと面白いから、結構楽しいけどな。



(とある神官による証言)

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あまね(プロフ) - 1話1話の内容が読み応え(濃くて)があって、読んでいると時間を忘れる作品でした!更新頑張ってください(ケラッ (2021年8月7日 23時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴオレは正義!!(プロフ) - 長らく留守にしてしまい申し訳ございません。また頑張って更新させていただきます。これからもよろしくお願いします。 (2017年8月15日 20時) (レス) id: 7349353892 (このIDを非表示/違反報告)
sasa(プロフ) - 久しぶりの更新ですね。面白かったです。 (2017年8月10日 9時) (レス) id: eb4ed90277 (このIDを非表示/違反報告)
リオウ(プロフ) - 更新再開を心待ちにしてました! (2016年8月13日 10時) (レス) id: fcbe9efa34 (このIDを非表示/違反報告)
姉がうるさい - この小説とっても面白いです!早く続きが見たい!更新待ってます!! (2016年8月1日 16時) (レス) id: a4cdad4bd7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イチゴオレは正義!! | 作成日時:2015年9月13日 1時

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