なやんでいる人へ。まよっているひとへ。

24　嘘をつくこと ページ24

今回の内容は、嘘をつくことについて。

人間ですから、嘘をつきたくなることも、嘘をつかざるを得ない場面になってしまうこともあります。嘘の中には、人を幸せにする嘘もありますよね。

その「人を幸せにする嘘」の話は今回は置いておいて。
今回は、「本当はついてはいけないのについてしまった嘘」について。

コメントをくれた方は、ついた嘘がばれて怒られ、今はとても後悔しているということでした。
嫌がらせを受けた時に、相手も同じように傷つけばいいのにと思ったり、仕返しをしてしまったりすること、あると思うんです。
この方の場合、それを隠蔽してしまったということなのでしょう。

嘘をついた当時は、嘘をつくことが最善の選択だったわけですよね。
それなら、当時の自分を責めることはしないでください。
怒られた挙句、自分に嫌がらせをしてきた相手はなんの咎めも受けない。
理不尽に思うのも当然です。

今はその当時とは違う感情を持っているみたいですが、当時の自分を否定はしないでください。

ただ、今は当時とは違う感情(後悔)をもっている、ということ。


残念ですが、過去の記憶を消すことはできません。
楽しかった記憶。嬉しかった記憶。悲しかった記憶。腹が立った記憶。
かくしてしまいたい過去、消してしまいたい記憶。

全部全部、消えることはないし、変えることもできないんです。
時間が経つにつれて薄くなったり、はっきりしなくなったりはするかもしれませんが、完全に失くすことはできません。

嫌がらせを受けた記憶も、嘘をついた過去も、消えません。
一生消えないんです。

そんな過去に対してできることはひとつだけ。

失敗した過去を、未来に生かすことです。
失敗したという記憶は嫌なものでしかないでしょう。
思い出すだけで泣きたくなるような過去もあるはずです。

しかし、その過去から目をそらし続けていたら、苦い過去が、苦い過去のままで終わってしまいます。
過ちをおかしたという過去があるのは、未来への財産です。
記憶から消したいほどの過去の、なにがダメだったのかをじっくり考えて、未来に生かせば、同じ過ちは繰り返さない、または以前より軽度で済むと思うんです。

どうしても記憶から消えないのならば、それを自分の成長の糧とし、真正面から立ち向かうのがいいのではないでしょうか。

どんなに嫌な過去でも、その過去があるから今があるんです。

後悔とともに、「次へ生かす」ことを考えてみてください。

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