なやんでいる人へ。まよっているひとへ。

14　唯一のひとりになること ページ14

コメントをもらって、すごく考えさせられた言葉です。
「自分はひとりしかいないけれど、唯一のひとりだとは限らない」

コメントをいただいて、どんな言葉でお話を構成すればいいのか迷いましたが、あくまで自分の意見を述べている作品なので、自分なりに紡ぐことにします。

「自分」という存在はひとりしかいません。
これはまぎれもない事実です。
指紋がまったく同じ人がひとりもいない、みたいなものかな…
これは「存在」という意味だと捉えていただければ嬉しいです。

『「自分という存在、という意味でのひとり」はひとりしかいない』
前半はこういうことだと捉えました。

後半は。
『自分という存在は、誰かにとっての唯一の人物。つまり「誰かにとっての、ただひとりの特別な存在」だとは限らない」ということだと捉えました。
前半の「存在」について追及した、「存在している意味」を問うているのだと解釈しました。

自分っていう一人の人間がいることは事実だけれど、それが誰かのために必要な存在であるとは限らない。
大きく踏み込んで捉えたら、このような解釈もできるのかもしれません。

…私にも、こう捉えている時期がありました。
学校で、気が付いたら独りぼっちになっていて、大切な親友ですら、失ったとき、「ああ、自分て、存在してるだけで、その存在に意味なんてないんだ…」って。
独りだけで、真っ暗な底なしの海をたださまよっているような心境でした。

…その時は、です。
悲しみに浸り、自己嫌悪に陥ったり、時に人を恨んだりして、ようやく立ち直ろうとしているとき。自分の存在の意味がわかった気がします。
はっきりと、ではないですが。
自分の存在の意味が分かったからこそ、同じような境遇の人を救いたいと思って、この作品を書いています。

(今から書くことは私の傲慢にすぎないかもしれませんが)
直接対面してはいませんが、コメント欄に、救われたと残していってくださった方たちがいます。
この作品を読んでくれた人が希望をもってくれたその時、私はその人にとって「唯一の人」となれたのではないかと思います。

すみません、後半部分特に、自分語り炸裂してしまいました…
気分を害していたら申し訳ないです。

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