第74話 帰省 ページ24
学年末最後の宴。やっぱり優勝杯はグリフィンドールが獲得した。ハリーとロンに加点されたのだ。
「なんだよ、俺達にはないのかよ」
「まあ、賞を授与されただけいいじゃん」
「慣れてるよ、二回目だけどね」
ダンブルドアはそういう人だ。いつもの日常が戻ってきたのだ。
「なんだい、Aは今すぐ呪おうと思わないのかい？」
ただ一つ違うのが、トム君がいることだ。生徒として入ることを認められたのだ。ダンブルドアにいろいろ説明がめんどくさかったけど、入れてくれてよかった。
けど、さすがにトム・リドルはまずかったのか、名前を別の——トム・リドル・フロントラインという名前で生活することになった。
「いや、たぶんお前がここに来たせいだからな！」
ブレーズがチキンをほおばりながら言った。それにしても、呪おうだなんて血の気が多いことを……。
「まあ、トムをなんとかできた代わりに加点はなしってことかね」
「だな」
「僕のせいなのかい？」
「そうだぞジジイ」
「誰がジジイだチャラ男」
まあ、実質ジジイだからね。爺世代だし。
その後は夜遅くまで宴会だった。ボクハリーたちとハグリッドを迎えるためにさらに夜遅くまで起きていた。ハグリッドはやつれていたけど元気そうだった。
そして時は過ぎていき、帰る季節になった。
「A！マフラー忘れてるわよ！」
「ありがとうパンジー！」
ボクって相変わらず忘れ物多いな……。ボクらはレギュラスにお別れもして、トムを含めた四人でホグワーツ特急へと乗った。
「あれ、トムって家どうするんだ」
ふと思い出したようにセオドールが言った。ふふふ、実はそこについては解決済みさ！
「ボクと一緒にブラック家に居候することになりまーす！」
「ああ、そういえばお前居候だったんだな……」
「ゴーント家の財産もそろそろ家一個買えるくらいになるから、その時はトムと二人暮らしだね」
「新婚みたいだね」
「は？」
セオドールがトムを睨んだ。いや、トムって殺しにかかってきた人だから流石に好きになろうとは思わないけど……。
四人でコンパートメントに乗り、流れていく景色を見る。
「今度は三年生かー」
「本当に死にかけるのはもう勘弁な」
「ボクも！」
「俺も！」
「じゃあ僕はマグルを殺しに行こうかな」
「やめてトムくん！？」
「冗談だよ」
トムくんが言うと冗談に聞こえないんだよ！
「でも、本当に楽しかったな」
レギュラスもここにいたらどれだけ幸せだろう。
おまけ設定
(名前)とドラコは二人でシーサーをすることになりました。
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