第52話 ジニーちゃん ページ2
「A！やっと戻ってきた！」
起き上がるや否や、セオドールが飛びついてきた。
「もうあのまま戻ってこないのかと思ったじゃんか！コノヤロー！」
ブレーズもボクをセオドールごと抱きしめた。でも、トム・リドルと話したのは数分だけだからそこまで経ってなくない？
「二人ともAのこととなると心配しすぎるんだよ。僕だって心配したんだから」
レギュラス、さらっと心読むのやめてもらってもいい？
なんやかんやあったが、秘密の部屋については知れたからOKだね！
ボクはこの日記を元々持っていたジニーちゃんに返すことにした。人のものを勝手に持ってるのは良くないことだからね！
と、いうことでやってきたグリフィンドール寮。
「あれ、Aじゃない！珍しいわね、どうしたの？」
「ハーマイオニー！おひさ！単刀直入なんだけど、ジニーちゃん知らない？」
「ジニー？呼んでくるわね」
「ありがとう！」
ジニーちゃんはロン曰く、最近かなり元気がないらしい。パーシーはもう一度元気爆発薬を飲ませようかと考えていたが、ちょっと恥ずかしいからやめさせるよう説得したっけな。
「あ、あの、A……」
「あ、ジニーちゃん！」
ジニーちゃんは話の通り元気がなかった。
「これ、黒いやつ。ジニーちゃんのだと思うんだけど……」
「あっ、日記！」
「この前ぶつかっちゃった時に入れ違ったみたいで。でも、これトム・リドルって書いてあるけど……ジニーちゃんのなの？」
「……うん、多分そうなの。教科書と一緒に入ってたの」
へえ、そうなんだ。けど、よくこんなのが入ってたよね。
「ねえA」
「どうしたの？」
ジニーちゃんはやっぱり泣きそうだった。これは本当に元気がないなぁ……。
「もしも犯人が捕まったら、どうなっちゃうのかな」
「うーん、考えたことなかったな！」
なんだろう、犯人のことも心配してくれてるのかな！ただの優しい女の子じゃん！
「でも、怪物は殺されるか、ハグリッドがなんとかしてくれそうだよ！怪物さえ味方につけば、ボクとハリー以外のパーセルマウスは何もできないよ！」
「Aって、ヘビ語……」
「あ、そうだよ。事実サラザール・スリザリンと血は繋がってるし」
それにしても、ジニーちゃん元気なさすぎだなぁ。
「ジニーちゃん元気？」
「え、ええ……」
「無理しないでね！」
ボクはそう言ってジニーちゃんの背中を軽く叩いた。
全くもう、ロンもジニーちゃんを不安にさせないであげないと！
おまけ設定
(名前)とドラコは二人でシーサーをすることになりました。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
