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心「なんなら覗きますか？」
夢路「え、うん」
心の隣で顔をのぞかせる。
…千尋だ。
ぱんぷきんはいない。
？
千尋は死んでないの…？
ほら、心。
死んでないのよ、見たでしょ…！？
心「…あ」
心は声をもらせてしまった。
それはそうだ。
千尋が生きていたから。
息をしている、千尋。
逃げ切ったのは明らかだった。
心「逃げましょう」
夢路「はっ？」
ど、どうして？
なんで？
夢路「どうしてよ？」
直球に言う。
心「見たでしょ…？心は…死んでいた。」
え？
生きてたじゃん？
夢路「なに言ってんの、生きてるよ」
そう言ってもう一度のぞいた時。
夢路「っ！」
息を詰まらせた。
グシャァッグシャァッ
ぱんぷきんがナイフを煌めかせて千尋をさしていたのだから。
危ない、悲鳴あげるとこだった。
生々しい音、
もう聞いてられない…！
見てもられない！
グシャァッグシャァッグシャァッグシャァッ
なんども刺し直す音。
ドッ
蹴る音も聞こえる。
夢路「こ、ころ…」
心「ええ、逃げましょう。」
冷静に頷く心についていく。
足音もなにもさせないよう、ゆっくりと歩く。
…ここは？
心「私達は、知ってるんです。
ぱんぷきんって職員室は怖くて入れないらしいんです」
そう、なの…
ガラッとドアを開ける。
先生は、いた。
先生「あら、こんな時間に…」
夢路「せ、先生！」
心「助けてください、ぱんぷきんがっ！」
ぴくっ
先生の動きが止まった。
先生「ぱんぷきん…？あぁ、紘のことぉ？」
口調が、変わった。
先生「ふふぅ…紘、怖いの？怖くないわ、」
なに言ってんの？この先生…
怖い！
職員室の奥に入る。
ストーブが早くに出してあった。
その奥にある倉庫的なとこに入った。
そして鍵。
ガチャッ
結衣に真子、まき…
大丈夫かな…？
生きて、帰れるよね…？
心「悲鳴…聞こえます」
夢路「…結衣」
恐怖のサイレンがまた、鳴った。
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作者名：ぽむりんこむ | 作成日時：2017年11月17日 21時
